FFⅦ REMAKEを全クリアし、真面目な考察に疲れてきたので、超個人的な感想をひたすら述べていきます。
*以下、FFⅦ REMAKEのネタバレがあります! FFⅦ REMAKEを未プレイの方はご注意ください*
FF7 リメイクのクリア後感想
FF7リメイクのクリア後感想を一言で言えば、
楽しかった! けど、消化不良で疲れた。
でした。
消化不良というのは、ストーリーが神羅ビル脱出までの分作だからです。
もちろんそれはわかってて購入したし、そこに不満を言うのも超今更なのですが、一本道の割に無駄なクエストが多すぎて凄く疲れました。
「クリアしたー、楽しかったー、さ、2周目やろっかな♪」
と、すぐに思えない疲労感が凄まじかったです。
更に言えば、RPGゲームの醍醐味であるクリア後の達成感・爽快感が皆無。
これは分作だから仕方ない部分もありますが、この達成感・爽快感の皆無が、老体には予想以上に堪えました(笑)
大好きだったFF7のキャラたちが、23年前には考えられなかった綺麗なグラフィックとボイス入りで拝めてそこは単純に嬉しかっただけに、クリア後の疲労感、「やりきった!」という達成感が全く無いことに、自分でもかなり驚きました。
これはおそらく、私がアクションゲームが苦手だから、という点が大きな要因になっているとは思っています。
やり込みをしたくても、HARDなんて練習しても上手くできないから、そこで既に何かゲームに対して諦めてしまっていると言いますか…。
RPGゲームは最低3~4周は遊んでめっちゃやり込むタイプなだけに、そこが残念でなりません。
もちろん、アクションゲームになったのは時代の流れなので、仕方ないと受け入れてはいます。
ただ、疲れた(笑)
全体的なストーリー改変は望んでいない
おそらく原作ファンのほとんどが思っていること、
原作のストーリーを大きく変えないで欲しい
という淡い希望が前半でソッコー打ち消されたので、そこは半分予想していたとはいえ、やはり残念でした。
リメイクだけに多少の細かな変更、キャラの掘り下げ、ストーリーの盛り込みはあるかとは思っていましたが、八番街でエアリスがフィーラーにつきまとわれていた時点で、完全に嫌な予感がしていました(笑)
最初からセフィロスがめちゃくちゃ出てくるし、そもそもこの人って序盤から登場する意味あるか?
セフィロスもファンの方が多いのでファンサービスという意味もあるのでしょうが、原作では序盤は正体がよくわからない存在で、だからこそ逆に不気味さが出てて良かったのに。
エアリスが明らかに未来?のことか何かを知っているような雰囲気ですし、エンディングではザックス生存フラグが立ったりビッグスも生存確定したり、ちょいちょい原作から外れているストーリーに、冷や冷やさせられましたね。
私は純粋に、聖剣伝説3のような完全フルリメイクを希望していただけに、早くストーリーを進めたい!という気持ちと、ストーリーを進めて行く度にまた変な改変は止めてくれよと、無駄にドキドキしちゃう葛藤が常にありました(笑)
(余談ですが、聖剣伝説3のリメイクはクリアチェンジ後のコスチュームは別として本当に楽しみながら、懐かしい気持ちで安心してプレイできます)
それでも、中盤まではまだ良かったんです。
多少の盛り込み要素も受け入れられたし、ジェシーがフィーラーに襲われた時には「んん?」となりましたが、大筋のストーリーは(フィーラーのおかげで)変わっていませんでしたし。
それが、チャプター17辺りから「どうしてこうなった…?」となりました。
結局フィーラーって一体何者やねんから始まり、ラスボス前でのエアリスの謎発言、そしてエンディングでのザックス生存描写。
何これエアリス2周目なの? でも2周目だと色々矛盾してない?
★エアリスは本当に未来を知っているのか?の考察記事は、こちらから。
【FF7R考察】運命の番人 フィーラーとは? エアリスは本当に未来を予知している?もしくはタイムスリップ? パラレルワールド?
そういうの扱った映画や漫画は既にあるけど、まさか時かけ少女をエアリスがやっちゃう?
……と、1周目クリア後は疑問ばかり頭に浮かびましたが、もう少しプレイしてみた結果、違う考察もしてみたので、それはこちらの記事で。
【FF7R考察】エアリスとセフィロスの目的、フィーラーが本当に守ろうとしている運命を考察! フィーラーを倒す必要はあったのか?分作の大いなる欠点
とかなんとか文句っぽいこと言いながら、物語に謎が残された演出は、全然構わないんです。
あれこれ考えてみるのもファンとしては本当に面白いし、それもゲームの醍醐味で、楽しいことなんで。
ただ、明確な答えが出るのが数年後というジレンマをどうにかして欲しい。
分作だからとはいえ、答え合わせできるのがいつになるか不明というこの状況は、単純に待ち遠し過ぎて辛い…。
完全エンディング後の考察はプレイヤーの受け取り方次第な所が大きいですが、物語途中までの謎提起だと、答え合わせができる謎の方が多いわけでして…。
しかも、RPGなのに全クリアできず、しかもそれが数ヶ月単位で続編が出るならまだしも、1本出すのに数年単位で時間が必要なわけでしょう?
この調子だと三部作も厳しそうで、アルティマニアのインタビューでも、制作陣は三部作とは名言していない、細かく分けるなら短いスパンで出せると仰っていたので、最悪五部作くらいになるということも有り得る話で…。
そうしたら、物語が終わるまで20年はかかるということ?
先にこっちがしぬわ。
FF7のリメイクを待ち望んでいた層が、当時原作をやり込んだ30~40代が多いことを忘れていないですかね。
同時に二部、三部と制作しないと、ガチで最終エンディングまで20年かかりそうで怖いです。
先に子どもが成人しちゃうよ…。
無駄なクエスト、盛り込みが多い
制作陣も背景から何まで丁寧に作り込んでいらっしゃるし、リメイクが分作なのは仕方ないと私も思っていましたが、今作のリメイクをプレイした結果、もう少し削れるだろうとは思いました。
キャラの掘り下げとか、今作で一番顕著だったジェシーの魅力を引き出せたことは最高でしたが、クエストやらバトルシミュレーションとかは正直削れたのでは?と思えて仕方ないです。
特にクエストなんて、やらなくてもいいんだけどやらないとエアリスのドレスに反映したりするので、なんとなくやらないといけない感が凄くて、かなりしんどかったです。
まずティファと、次にエアリスと、ダブルヒロインとは平等にクエストをこなせるとはいえ、エアリスが攫われた後のクエストなんて、本当に苦痛でした。
はよエアリス助けに行かんかいお前ら!!
って、1周目はイライラしながらクエストこなしてましたもん(笑)
いざ助けに行こう!となっても、また色んなクエストやらレズリーのお使いクエストが入るし、女装イベントでもお使いクエストがクッソ面倒臭かったし、とにかく面倒な無駄お使いクエストがやたら多すぎる。
ここは12みたいに、せめてやってもやらなくても本筋のストーリーに影響が無い程度のクエストにして欲しかった。
ジャンルとしては一応アクションRPGゲームなので、バトルシミュレーションなんかはそういったアクション要素を求めているゲーマーの方々向けのためなのだろうとは思いましたが、それで容量が大きくなり、無駄にストーリーが小刻みになるのだとしたら、少しでも長く、1作分にストーリーを盛り込んで頂きたかったです。
リアルに再現したからこそダンジョンひとつひとつが長いのも理解できますが、伍番魔晄炉の時はそれでもエアバスターまだかよ!と思いながら進めていました。
原作ではサクサクッと進められた所なので、余計に長いと感じてしまったのでしょうけど。
しかし、楽しかったのは事実
最初に不満ばかり申し上げてしまいましたが、多少の消化不良があるとはいえ、全体的には楽しめたと思います。
所々の掘り下げは良かった
リメイクだけに、原作では語られなかったキャラやワンシーンの掘り下げをしてくれたのは楽しかったです。
その良さが一番に出たのは、アバランチの面々、特にジェシーですね。
元々ゴールドソーサーで女優をしていて、神羅の社員だった父が魔晄中毒になったことをきっかけに、アバランチに参加。
最期は「私も罪を償わなきゃ」と、自分のやってきた愚かさも受け入れて、星に還る。
★ジェシーの生存説考察記事は、こちらから。
【FF7R考察】ザックスとジェシーは生きている?クラウドも言っていましたが、星の命がどうこう言うよりよっぽど共感できるエピソードですし、自分のやってきた罪も全て受け入れるという点において、今作で一番良い意味で掘り下げられたキャラです。
ビッグスとウェッジの3人組の信頼関係も、とても良かったと思います。
七番街のプレートが落ちる時、エアリスがマリンを助けに行く描写も「なるほど、こんなことが…!」と思わせられましたし、宝条がエアリスを言葉で精神的に追い詰めるシーンも、宝条の非情さがよく強調できていました。
が、ここでワガママを言うなら、この掘り下げをティファやバレットでもやって欲しかったです。
特に、ティファがアバランチに加入したきっかけとか、次作以降で是非見てみたいですね。
ニブルヘイムでの事件がきっかけでアバランチに入ったのはわかりますが、武闘路線で行くことに消極的な割にはバレット率いる現アバランチに残留している理由とか、その辺りを深掘りして貰えると、ティファという人物が更に理解できます。
★ティファが現アバランチいる理由を考察した記事は、こちらから。
【FF7R考察】アバランチの女性メンバー、ティファとジェシーは仲が良かったのかまとめ
なんだか文句ばかりになってしまいましたが、FF7自体は本当に大好きな作品なので、発売当時から約四半世紀(!)ぶりに出たリメイクには本当に心躍りましたし、楽しませて貰いました。
ただ、私のように原作に愛着がある人間は、ストーリーが変わっていたりキャラも若干性格が変わっていたりするので、原作とのギャップに「え?」となる部分が多くなる可能性は大いにあります。
私がプレイしているのを隣で見ていたFF7に特に興味が無かった夫は、「めっちゃ楽しそうじゃん~」と、普通に見ているだけでも楽しんでいたので、新規の方や原作FF7に愛着のない方は意外と結構楽しめるのかもしれません。
この辺りは完全に人それぞれですね。
2作目がまた5年後だと、「なんだっけそれ」となって今作の売り上げまでは行かないでしょうから、なる早での発売を期待……してはいけないと思いながら、期待している自分がいます…(笑)
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