【FF7R考察】クラウド以外も2周目説が濃厚!? 原作との違いを細かく挙げながら、第7章を考察してみる

 

前回の続きで、FF7R物語の展開を細かく原作と比較してみながら、順を追ってツッコミや感想を入れながら考察をしていきます。

これまでの考察と見解が違う部分も出てくることもありますが、ご容赦くださいませ。

 

*以下、FFⅦ REMAKEのネタバレがあります! FFⅦ関連のゲームを未プレイの方はご注意ください*

 

Chapter7 伍番魔晄炉の罠

前回から引き続いて、ようやく伍番魔晄炉に到着しました。

伍番魔晄炉までで、既に二章分のボリュームです。

★第5章(伍番魔晄炉へ向かう列車イベントから螺旋トンネル内)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】一般人にも容赦ない神羅魂が垣間見える!? 原作との違いを細かく挙げながら、第5章を考察してみる

★第6章(伍番魔晄炉へ向かう途中、四番街プレート内部)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】プレート内部を攻略せよ! 原作との違いを細かく挙げながら、第6章を考察してみる

 

やっと!! 伍番魔晄炉内部へ…

長い長ーいプレート内部を抜け、ようやく本丸である伍番魔晄炉内部に到着したクラウド一行です。

章の冒頭で、プレジデント神羅が魔晄炉内部に侵入するクラウドたちをしっかり見張っている演出は原作にはなかったもので、

ニヤリと笑うプレジデント神羅の悪い顔が、イケオジでした。

REMAKEでは、

アバランチによる魔晄炉爆破作戦は、実は神羅によって利用されていた

という設定に完全に変更になったので、神羅がアバランチの動向を常に監視している演出が、随所で見られます。

 

「静かすぎない?」

「神羅だろ 恐れをなして逃げちまったとかよ」

魔晄だまりを目指す途中、警戒するティファに対してのバレットのこの発言は、前章でクラウドが指摘していたように、神羅から監視されていたことは承知の上で、それでもギリギリの綱を渡り切るしかないと覚悟をしているからこその冗談だった……と思いたい(笑)

 

「このにおい 思い出しちゃうな」

魔晄のにおいは、5年前のニブルヘイム事件のせいで、当然ティファも知っています。

クラウドは何も言いませんが、彼も5年前に、同じように魔晄のにおいを嗅いでいます。

 

「前も こんな感じだったの?」

「もちっと 賑やかだったぜ」

警備が薄いことにティファが疑問に感じていて、バレットもしれっと流します。

ビッグス曰く、警備はミスリードしている四番魔晄炉に集中しているとのことですが、明らかに手薄な警備の様子にもっと疑問を感じてもいいような気もしますが…。

監視されていたことは承知していた発言の後だけに、バレットは伍番魔晄炉爆破後のことを一体どう考えていたのか、少々気になります。

 

原作の方はあっという間に伍番魔晄炉内部に侵入できて、

場所は違えど、パイプを滑って魔晄炉深部に向かうのは、REMAKEと同じです。(画面のクラウド君、一応滑ってます)

当時は一般的なRPG作品だったので、敵とも普通にエンカウントして、警備が少ないなどの疑問点も特にありませんでした。

比べてみると、侵入経路場所が違うだけで、原作の頃の面影を残す伍番魔晄炉内ということがわかりますね。

 

この辺りが、REMAKEで言う魔晄だまり付近なのでしょうか。

「魔晄だまり」という場所はREMAKEで登場した名称で、原作時は一切聞かなかった名でした。

原作ティファとの相違点

魔晄炉深部に辿り着くと、お馴染みとなってしまったクラウド君の頭痛が発生!

この頭痛は原作でも同じタイミングで現れていて(原作クラウド君、両手で頭を抑えています)、同じく5年前のニブルヘイム事件時のティファを思い出します。

父がセフィロスの一刀で倒れ、村も滅ぼされ、絶望したティファがセフィロスの愛刀を持って更に魔晄炉内部に歩いて行く映像です。

過去の回想シーンは原作とほぼ変わらない演出ですね。

 

本当に細かすぎる箇所を挙げるなら、回想シーン冒頭の「セフィロスがやったのね!」と言うティファの台詞がREMAKEでは省かれたこと

ティファがセフィロスの刀を持った後に走って魔晄炉に行くのが原作で、

画像ではわかりにくいですが、画面上の原作ティファは一応走ってます。

そして、フラフラと、ゆっくりと歩いて行くのがREMAKEです。

原作の方が怒りの感情が強く復讐に燃えて、REMAKEの方が悲しみが強く絶望に打ちひしがれている?……ように見えました。

REMAKEのティファが爆破作戦に乗り気でないのは、父や故郷を失った感情が怒りよりも悲しみの方が強いため、と変更になったからだとしたら、納得です。

 

そして今度の爆弾は、壱番魔晄炉の時と違いリモート式になりました。

「ジェシーが 作ってくれたの」

ティファは笑顔で言ってるけど、爆弾ポチッとな!の役をティファが引き受けているなら、中々エグいことやらせよるな、と思いました(笑)

「ティファ 爆弾のスイッチは」

「準備はできてる」

後に起こるバレットとの会話を見ると、やはりティファがスイッチを押す役目を引き受けているようです。

なんてことない演出ですが、ジェシー自身が「あの人」呼ばわりをした作戦に消極的のティファに、直接の爆弾起動のスイッチを押させるなんて……。

「ここまで来たなら覚悟を持て!」と遠回しにハッパをかけていた、という裏設定があったら面白いですね。

 

ちなみに、原作では壱番魔晄炉と同じくクラウドが爆弾セットしただけで、リモート設定などありませんでした。

神羅からの反撃への、反撃

爆弾も設置してさて戻ろうということになりますが、ここからは原作にない演出になり、絶妙のタイミングで梯子を外されてしまいます。

「もしかして 監視されてる?」

 

そうです! 監視されてます!

 

Chapter6でのクラウドの言葉で全てを察してくれ!

まさかの想定外ではなかったはずだぞ!

 

とツッコミを入れつつ、驚く一行は治安維持部門統括のハイデッカーによって、“戦意扇動広報作戦”たるものが実行されていたことを初めて聞きます。

これは、市民の鬱憤をアバランチに逸らすのが目的のようです。

壱番魔晄炉爆破は成功、今回の爆破の標的も四番魔晄炉にミスリードできていると信じていたバレットたちには寝耳に水だった、ということになります。

神羅制作のニュースでは壱番魔晄炉時のアバランチメンバーの映像がガッツリ映っていますが、25周年記念のスタッフ開発秘話ブログによれば、

 

TV放送ではアバランチの顔の詳細までは認識できる状態では流しておらず、不気味な反神羅的なテロリストが活動しているというような漠然とした社会不安を植え付けることを目的としています。これは民衆への神羅への依存度を高める目的と、あとで神羅側でアバランチと思われる実行犯を適宜処分できるように余地を残しておく策略のひとつです。

 

【ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~ より引用

 

とのことで、顔まで特定できるようには放映されていませんでした。(ジェシーの母親なら、娘の後ろ姿で気付くことも有り得そうだけど)

 

原作でもボス戦として戦うエアバスターの存在は、REMAKEではいち早くこの時点で知ることができ、

 

このチャプターのレベルデザインとしては、プレイヤーの攻略によってボスであるエアバスターの難易度が変わるという点にあります。そう考えたときに、ユーザーには最初にエアバスターを認識して伏線を出しておきたいという考えにいたるのは必然でした、

 

【ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~ より引用

 

原作とは異なる伏線目的での登場だったことがわかります。

 

「くやしい」

ハイデッカーの思惑を聞いて俯くティファなので、あくまで爆破に消極的なだけで、神羅に対して良い感情を持っていないのは原作と同様ですね。(でなきゃ流されるままアバランチに加入したとしても、一緒に活動し続けないはずなので)

ここではすぐにバレットが「神羅の思い通りには行かせないぜ!」と反撃を提案してくれて、良い意味で切り替えが早く前向き所がバレットの長所なのでしょう。

それに乗っかるクラウド君も良きです。

 

ここで究極にどうでもいいシリーズなんですが、戦闘員とのバトル前、

口元アップのバレットさんですよー!

今回はヒロインばかり口元ズームが多いですが(ジェシー含むよ!)、原作ではもちろんヒロイン枠(!?)だったバレットさんも、やっぱりヒロインだったということですかね!(笑)

 

さて、次にエアバスターの整備妨害イベントが入ります。

エアバスターの整備が完璧ではないので、整備途中の部品を廃棄してやろうぜ作戦です。

警備兵を倒して、カードキーを探して、操作盤から部品を選んで廃棄……

という作業を、4回していきます。

正直、クソ面倒でした(笑)

まぁなんというか、仕方ないと頭ではわかってはいても、サクサクとストーリーが進められない点においては、初プレイ時は分作の弊害だなと思わざるを得ませんでしたね。

 

ストーリーも神羅側はエアバスターのセットアップを頑張っており、プレイヤーはそれを邪魔するという要素で構成されており、起承転結のストーリーとしても綺麗に構成できたのではと思っています。

 

【ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~ より引用

 

ディレクターの浜口氏が仰るように、まるっきりの初見さんやアクションゲーム好きの方には面白い構成で存分に楽しめたのでしょうが…。

もちろん原作ファンでも楽しめた方はいらっしゃるでしょうし、これはあくまで私個人の感想なので、あしからず!

 

神羅に反撃して赤っ恥をかかせる気マンマンのバレットは、神羅の術中にハマった後だとはいえ、終始テンション高めです。

ティファは引き呆れ気味、クラウド君もクールに対応しているやり取りは、ゲームをプレイしながらクスッと笑ってしまいます。

壱番魔晄炉爆破の後、報酬をすぐに払ってくれなかった時は

「コノヤロウ!(怒)」

と思ったけど、ある意味ゲームの清涼剤的な役割を担ってくれていますね、バレットさんは。

 

「なにがあろうとオレたちは セブンスヘブンに帰る 必ずだ 絶対だ」

「うん マリンに『ただいま』って言おう もちろん クラウドも一緒に」

「スマ~イルを忘れるな」

「報酬次第だな」

 

それってつまり、報酬次第でクラウド君のスマイルを頂けたということですか?

 

クラウドの返答にちょっぴり唇を綻ばせるバレットの反応は、Chapter1と比べると歴然としていますね。

伍番魔晄炉作戦時でのバレットとクラウドの打ち解け具合を見た後だと、原作でもあった三人同時にボタンを押すミニゲーム、

REMAKEでは同時にレバーを引くミニゲーム時にあった会話が、

「じゃ オレが音頭とるぜ」

「いや ティファだ」

「ああその通りだ クソ!」

ただの漫才に見える摩訶不思議感(笑)

 

見事ノーミスでロックを解除すると、バレットとティファはハイタッチ!

その流れでティファはクラウドにもハイタッチをしようとしますが、クラウドは「そうだな」しか返事できず、バレットたちのように乗り切れません。

Chapter4でのアバランチ幼馴染三人組とのやり取りも見ていると、彼らのように乗り切れないクラウドの不器用な性格が、こんな所でも垣間見えます。(ジェシーたちとは、ほんの少しずつでも打ち解け始めている様子が見られて良かったのですが)

幼少期、ティファたちと遊びたいけど声を掛けられなかった経験が、大人になってからも変わらず現れていますね。

CCFF7ではザックスとノリ良くハイタッチしていましたが、現在のクラウドは一般兵士時代をなかったことにしているため、当時のような少年らしくいられた心も忘れてしまっているようです。

乗り切れないクラウドに対しティファもそれ以上何も言わず、この点は、原作同様にエアリスとティファの性格の大きな違いになります。

ミスが多いとクラウドとバレットの掛け合いが始まりますが、途中でティファが仲裁に入ることもあるのか、そこまでギスギスした雰囲気にもならずに終わります。

神羅の思惑

エアバスターの整備を妨害した後、原作同様にブリッジに辿り着きます。

原作ではプレジデント神羅がわざわざ伍番魔晄炉にまで足を運んでくれますが、

 

REMAKEでは立体的な中継映像だけの登場です。

技術の進歩が窺えるリメイク作品ならではの演出でした。

プレジデントの会話も原作とはかなり違っていて、

原作ではクラウドの方からプレジデントに声を掛け、名前まで名乗りますが、

 

「ほう 魔晄を浴びた者の目か」

「君は ソルジャーだな」

REMAKEではプレジデントの方から、魔晄の目をしたクラウドの存在に気付きます。

 

不確かではありますが、この言い方だとアバランチに元ソルジャーがいたことは、プレジデントに情報が伝わっていなかったのでしょうか?

 

原作でははっきり、

元ソルジャーがアバランチに参加していることは、神羅に捉まれているのですが…。

ソルジャーに対しての認識も、セフィロス以外は“使い捨ての兵士”のようにも聞こえるような言い方です。

 

REMAKEでは、CCFF7で新たに加わったジェノバ・プロジェクトの設定が盛り込まれているらしく、

「ソルジャーの死因で最も多いのは 劣化による自己崩壊 データは非公開だが ソルジャーなら皆 知っている」

と、“劣化”、“自己崩壊”、CCFF7での用語が飛び出してきます。(詳しくは、2022年冬に発売されるリメイクされたCCFF7をプレイしてみましょう!)

ちなみに、CCFF7の設定を引き継いでいるならクラウドは劣化をしないS細胞の持ち主なのですが、クラウド自身はもちろん、プレジデントもそこまではご存知ないのかな、と思われます。

 

プレジデントは非常に演説が上手な人で、敵であるアバランチに対しての演説にしても、中々印象に残る言葉ばかりでした。

「足りないと 嘆く者ほど 浪費する」

アッパレ、五七五!

即興で俳句を詠むなんて、さすが大企業のおシャチョーさんなだけあります!

 

「(魔晄を)吸い上げているのは 確かに我々だ だが 浪費しているのは誰だろうな」

これにはバレットも言葉を詰まらせます!

 

「魔晄の本質など誰もが知っている それでいて 見て見ぬふりをしている そう考えたことは?」

現代人の我々も耳が痛いお言葉!

 

プレジデントのやり方は確かに非人道的で(特にエアリス親子に対しての行為は反吐が出るほどに)、しかし大企業での経営面や人心掌握術に関しての手腕はかなり長けていたのだろうと推測できますね。

彼が演説上手なことは、FF7リメイクワールドプレビューの巻末に掲載されていた、シナリオライター野島一成氏執筆の短編小説「絵画の中の調査隊」の中でも描かれています。

増刷はされないようなので、新品でなくても大丈夫な方であれば、是非。

「絵画の中の調査隊」は、新キャラ第三者視点で話が進み、神羅ビルで過ごしていたエアリスの過酷な環境が窺い知れます。

新品が良い!という方は、エアリスとティファの視点から彼女たちの幼少期が知れる、同じく野島氏執筆の「Traces of Two Pasts」の最後に、「絵画の中の調査隊」が掲載されています。

 

話を戻して…。

「君たちは今から 敵国ウータイの手先だ」

神羅はユフィの故郷のウータイとCCFF7で戦い、今も敵対関係で、インターグレード版ではユフィが同郷のソノンと共に神羅ビルに侵入するエピソードが描かれています。

アバランチをそのウータイの手先として始末するのが、神羅の計画でした。

つまり、

 

アバランチが行った魔晄炉の爆破行為も、ウータイがやったことにする

 

ということです。

これには神羅もしっかりと意図があり、

 

ウータイとの戦争が始まれば莫大な経済効果が生まれます。世界の中で神羅の配下にないウータイと、反神羅活動をするアバランチを一挙に叩きつぶすために、今回の策略が神羅カンパニーの主導により動いています。

 

【ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~ より引用

 

という裏設定があるようです。

少しでも神羅に逆らうものは、力で屈服させる。もちろん、情報操作をして自分たちの攻撃に正当性を持たせる。

現実でもあるあるなリアル過ぎる作戦に、25年前とは違う生々しさを感じます。

当然、原作ではウータイのせいにする設定など一切なく、

プレジデントの演説もほとんどなく、すぐにエアバスターが投入されてボス戦に入ります。

再び2周目設定の可能性?

原作にはない演出が続きます。

REMAKEのアバランチにしてみれば神羅の思惑通りに動いていただけのことになり、彼らにとって屈辱的なこの瞬間、ティファが一体のロボを蹴りで破壊します。(これがまた非常にカッケェ)

アバランチの爆破作戦自体には消極的だったとはいえ、上記の通り神羅には良い感情を持っていないティファです。

怒りに任せて華麗な蹴りを繰り出し、

「許さない 全部 大キライ!」

と初めて感情的に声を荒げるティファはとても共感できて、個人的にはとても好きなシーンです。

上記で紹介した「Traces of Two Pasts」を読んだ後だと、感情的にはなってもザンガン流の型を崩さずに華麗な蹴りができているのは、ちゃんとティファ自身が成長してる証やんね…(涙)と、クラウドと同じくオカン目線になってしまいました。

しかしこの「大キライ」の瞬間、クラウドの頭にノイズが!

5年前、セフィロスの凶刃に倒れた父に縋りつき、同じように「大キライ!」と叫んでいたティファの映像と共に、

 

「あの時は 守れなかったな」

 

と、クラウド?らしき声が響きます。

5年前のティファの映像から推測すると、あの時とはもちろん、ニブルヘイム事件時のことでしょう。

単純に考えれば、

 

「5年前のニブルヘイム事件時、ティファを守れなかった」

 

という風に捉えられます。

当時ティファはセフィロスに斬られてしまったとはいえ、直後にはクラウドが駆けつけており、それは自身を元ソルジャーだと思い込んでいる偽りの記憶でも、自身を取り戻した後の本当の記憶でも同様です。

ただ、ティファがクラウドの存在を認識していない点だけが違います

ここで気になるのは、

「あの時は 守れなかったな」

という台詞が、ニブルヘイム事件時について、いつ、クラウドの口から出たのか。という点です。

考えられるのは、2つのタイミングです。

偽りの記憶の時に?

単純に考えると、

 

偽りの記憶を持ったクラウドが、ティファに話すタイミング

 

です。

ザックスの立ち位置をそのままそっくり自分に置き換え、ソルジャーとしてニブルヘイムに訪れていたと思い込んでいるクラウドが、セフィロスの凶刃からティファを守れなかったことを懺悔する言葉です。

しかし!

伍番魔晄炉作戦時点でのクラウドは、ティファと5年前の故郷の事件について詳細には語り合っていません

★第3章中盤の感想と考察。ティファはクラウドからどこまで話を聞いていたのか?

【FF7R考察】ティファはクラウドの話をどこまで聞いていたのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part2

 

ニブルヘイム事件をきっかけにソルジャーを辞めたことは話していても、互いに辛い過去でもある事件の詳細には触れていなかったと思われるため、原作準拠に辿れば、

 

まだ未来に起こるはずのカームでの回想シーンの時の台詞

 

だと考えられます。

カームのシーンは当然神羅ビル脱出後の話であり、クラウドに未来予知の能力がないのだとすれば、つまりこれも、

 

「(2周目前提の)過去の台詞」

 

ということになります。

本来の自分を取り戻した後に?

セフィロスの凶刃からティファを守れなかった懺悔の言葉、という意味では同じでも、

 

本来のクラウドを取り戻した後のタイミング

 

で出た台詞の場合、というのも考えられます。

原作で言う精神世界イベント後の台詞、ということですね。

そしてこの場合も当然、精神世界イベントは原作では物語終盤の話になりますので、

 

REMAKE現時点のクラウドが過去に言えた台詞では有り得ません

 

つまり、偽りの記憶時同様に「(2周目前提の)過去の台詞」であり、どちらも、

 

原作を経たクラウドの言葉である

 

ということです。

これまでもなぜか未来の映像を見知っている演出があったクラウドでしたが、そろそろ本当に2周目説が濃厚になってきていて、ドキドキしています…(笑)

エアバスター戦から、クラウド落下シーン

懐かしいBGMで盛り上がるエアバスター戦(俺ウドのテンションは爆上げ状態でした)、

原作ではクラウドに助けを求めるティファですが、REMAKEでは「クラウド 大丈夫?」とクラウドに心配の言葉をかけ、なんとも頼もしいティファになっているのと、

「頼りにしてるからよ」

バレットも、元ソルジャーの肩書を名乗るクラウドに信頼を寄せている発言が見られ、この点も原作とは大きな違いでした。

 

エアバスター撃破後も、細かい部分で会話の内容が少々違ってきます。

自爆の影響でクラウドが宙ぶらりんになるのは同様ですが、

原作ではクラウドへの好感度が0から始まるバレットは、クラウドのことなど気にかけずに即座にティファと逃げようとします

狼狽するティファにも、「どうしようもねぇな」と超ドライ!

逆にティファの必死さが泣けてくるほど…。

バレットとティファの好感度に関係する会話選択肢も、ここで出ます。

「つよがる」とバレットの好感度が上がり、「ダメかもしれない」だと逆にバレットの好感度が下がってティファの好感度が上がります。

助けを求める選択である、実はバレットの好感度が下がる「ダメかもしれない」を選んでも、

やっぱり超ドライなバレットさん!

普段から直情的な性格なバレットがここまでドライなので、クラウドとバレットの関係性が全く育っていないことがわかります

爆破の衝撃で落下するクラウドに、ティファが必死に手を伸ばしている姿が印象的な原作でした。

 

反面、REMAKEでは少しずつクラウドと打ち解けているバレットさん。

「もうすぐ 爆発するぞ」

さすがに即座にクラウドを捨て切るような言葉は吐きません。

「俺はいいからティファを」

ここは選択肢が出ず、原作で言うバレットの好感度が上がる「(つよがる)」を選択した会話になりました。

「いろいろ 悪かったな」

声が入ったことで、短い台詞ひとつにもバレットの感情が伝わってくるようでした。

原作のテキストだけだと冷たく言い放ったとも解釈できる台詞が、REMAKEでは明らかに、感謝と労いが込められていました

ミニロボの追撃でバレットたちも危ういとわかると、原作同様に手を伸ばすティファをバレットが抑え込み、抵抗されながらも最後は片手で持ち上げて二人は脱出!

緊迫シーンだけど、ポカポカとバレットの背中を叩くティファに癒されるワンシーンでした。

この直後、ワイヤーリールでの奮闘も虚しくクラウドは爆破の衝撃で落下していき、次章、もしくはユフィが主人公のINTER GRADEへと繋がります。

クラウドだけでなく、バレットも?

伍番魔晄炉作戦を通して印象的だった、

バレットのクラウドへの態度の軟化の理由

は、

 

壱番魔晄炉爆破の後、アバランチメンバーと行動をともにする一夜が入った後、バレットも徐々にクラウドに心を開いています。どちらかというとバレットは元々好意的に思っていたのですがクラウドのクールな態度でその気持ちを表現できず、伍番魔晄炉のあたりでは再び仲間になったことで距離が縮まっています。

 

【ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~ より引用

 

という裏話があり、ここで一番驚いたのは、

 

バレットは元々クラウドに対し好意的だった

 

という文言です。

上記のように、原作のバレットは最初からクラウドへの好感度は低く、壱番魔晄炉作戦時も、

とはっきり言っていて、神羅=絶対悪だったバレットにとって、元ソルジャー=元神羅のクラウドにも、決して好意的ではありませんでした。

伍番魔晄炉作戦の時も、この発言。

クラウドのことを全く信用していないのが窺えます。

アバランチが人手不足だったこと、ティファの強い推薦があったことで、クラウドを雇わざるを得ない状況なだけだったのです。

★バレットは幼馴染と言っているけれど…。

【FF7R考察】クラウドとティファは本当に幼馴染だったのか?

 

それがREMAKEでは、

「高い金払うんだ がっかりさせんじゃねぇぞ」

最初からバレットがクラウドに好意的だったなら、壱番魔晄炉作戦時のこの発言も、ツンデレ的な

「今夜はよろしくね☆」

という意味だったのかと思うと、急にバレットが可愛く見えて仕方ないというマジカルが起きます(笑)

 

また、新たな疑惑として、

明らかに原作とREMAKEでバレットのクラウドへの好感度が全く違う理由

が、

 

一度は一緒に旅をした仲間

 

だからなのだとしたら、バレットも2周目説が濃厚なんですよね…。

原作では長い旅を共にしていますし、無意識下でバレットもクラウドのことを信頼している、ということになるのでしょうか。

まとめ

Chapter7は、エアバスター戦含む伍番魔晄炉内でのイベントでした。

REMAKEでは、

  • 伍番魔晄炉に仕掛ける爆弾がリモート式に変更
  • 回想シーンでティファが「大キライ!」と叫んだ後、ゆっくりと歩いて魔晄炉に向かって行くように変更
  • アバランチによる爆破作戦は、実は裏で神羅に利用されていた設定に変更
  • 爆弾を設置した後、ハイデッカーから種明かしをされ、エアバスターの存在も早い時点で知る演出が追加
  • エアバスターの整備妨害イベントが追加
  • 三人同時にスイッチを押すミニイベントは、同時にレバーを引いてお宝部屋に入れるイベントに変更
  • プレジデント神羅は映像だけでの登場に変更
  • アバランチをただ始末するだけでなく、ウータイの手先として公開制裁する演出に変更
  • バレットのクラウドに対する好感度が、最初から高い設定に変更

というように追加・変更がなされました。

振り返ってみると、伍番魔晄炉作戦だけでまるまる3章分使っていて、原作よりもかなりボリュームアップしていましたね。

 

記事中で紹介した、FFⅦ二人のヒロインの幼少期が描かれた小説はこちら。

リメイクシリーズ第一弾は、PS4です。

 

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