【CLANNAD】大人になったら色々わかる!? CLANNADのアフターストーリーが、親視点で見るとかなり有り得なさ過ぎた

 

感動必至の超名作とも評されている、アニメ化までした人気ゲーム作「CLANNAD」。

そもそもは恋愛アドベンチャーゲームということで、いわゆるギャルゲーなのかと思って何も考えずにプレイしてみたら、ひとつひとつのエピソードが終わる度に号泣する始末になるという、超油断大敵なゲームです。

このCLANNAD、PC版の初回発売から15年経った今、大人になって(しかも親になって)再プレイしてみたら、色々と有り得ないことに気付いてしまったので、完全に大人(親)目線でこのCLANNADの有り得ない点を解説していきます。

 

大人になって初めてわかる「CLANNAD」

私が初めてプレイしたのはボイスが入っていない初回のPC版で、当時まだ大学生でした。

パロメーターを上げて意中の女子を落としていくという単純なギャルゲーしか知らなかった当時の私は、登場人物の心情を上手に表現し、感動的な音楽でゲームを盛り上がらせ、綿密なストーリー展開を見せてくれるCLANNADの世界にあっという間に引き込まれ、それはもう大号泣しながらプレイしたものです。

あれから15年……。

社会人経験を経て、結婚をして出産をして、現在育児真っ最中のヲタ主婦にジョブチェンジした今、CLANNADのアフターストーリーに対して、学生の頃とは違った認識を持つようになりました。

それはズバリ、

 

岡崎夫妻よ、親としての自覚を持て!

 

です。

その理由は、主に2つあります。

 

*以下、CLANNADの重大なネタバレがたくさん散りばめられています。ゲームを未プレイ・アニメ未視聴の方は要注意!*

 

出産を舐めるな!

まずは、岡崎夫妻の妻、に対してです。

初回プレイ時、学生時代はただの感動の嵐展開だったアフターストーリーが、親になってみると色々と有り得ないことがわかります。

最後までプレイすればわかりますが、主人公らが住む町とメインヒロインの渚はリンクし合っています。

町に何かしら変化があると(工事や開発など)、渚が体調を崩すのです。

そんな非科学的な理由のせいで渚はどうしても体が弱く、高校も留年してようやくの思いで卒業できたくらいでしたが、卒業後すぐに朋也と同棲・結婚、そして妊娠…。

ここまでは、別に構いません。

アンチCLANNAD派はここで「子作りするな!」とか言うのでしょうが、まだ若い夫婦なんですから、その辺りはまぁ仕方ないでしょう。(渚の体が弱いとわかっているなら、せめて子供をつくらないよう対策はしておけ!と朋也に説教したいですが)

だけどね、渚さん。

 

そんな弱い体で自宅出産希望はないわ~。

 

出産 舐めてんのかい?(#^ω^)ピキピキ

 

自宅出産っていうのは、経産婦でかつ出産に問題ないであろう女性だからできるものであって、初産で体が弱いと最初からわかっている人間は、絶対にやってはダメでしょう。

しかも、赤ちゃんを出産する前に再び発熱して、このまま出産したら母子共に危険って医者から言われているのにも関わらず、

 

それでも最大のリスクを冒す意義って何なの?

(アニメ版では大雪で交通機関が麻痺している時に産気づいたため、止む無く自宅出産という形になっているので多少は仕方ない部分も確かにありますが、臨月に入った時点で病院とよく相談をしておくべきだったし、更に雪が降り始めた時点ですぐに救急車呼ぶなり、あらかしめ陣痛タクシーに登録しておくなりしておけ!!と心の底から思う)

ゲーム本編中も思いましたが、渚は

「自分がこう思ったらこう!」

と、自分の信念を絶対に曲げない頑固さを持ち合わせています。

しかしその信念、赤ちゃんの命を脅かしてまで貫く必要ある?

21世紀の近代になったって、出産は毎回命がけですよ。

その命がけの行為、その弱った体で医療設備がない自宅での出産にこだわるって、

 

同じ親として本当に理解し難いです。

 

もちろん、

「何かあれば自分の命よりも赤ちゃんを優先して!」

という気持ちは大いに共感できますが、その”何か”があったら困るから、万全の状態で出産に臨まなければいけないのではないかと個人的に思います。

渚は、その万全の状態をあえて放棄し、自身だけでなく、お腹の赤ちゃんの命を自ら危機にさらしているとしか思えません。

本当にもう、

 

親としての自覚が無さ過ぎて全く共感ができない。

 

そして結果的に、渚は(一度?)この出産で命を落とし、最愛の夫である朋也を絶望のどん底に落とします。

育児放棄するな!

次に、岡崎夫妻の夫、朋也に対してです。

出産時に最愛の妻を失ってしまった朋也は、渚が命がけ?で出産した娘を義両親に託したまま、5年もの間、自暴自棄な生活を送っていました。

このくだりも、学生時代は、

「まぁ愛してた女性が亡くなってしまったから、育児できないのも仕方ないのかな~」

と流していましたが、親の立場になった今は、まさかそんな風に流していられないです。

むしろ、現在育児真っ最中だからこそ思います。

 

控えめに言ってクズ父親失格やで、お前(#^ω^)ビキビキ

 

朋也はまだ若かったから仕方ない?

朋也にとって渚そのものが人生だったから仕方ない?

朋也自身が父親になれなかったから仕方ない?

娘の顔を見たら嫁を思い出すから仕方ない?

 

そんなん全部ただの言い訳ですがな(怒)

 

大切な人がいなくなって絶望しても、育児は待ったナシなんですよ?

 

「嫁が死んだ、悲しい、泣きたい…(´;ω;`)」

 

と嘆き悲しんでいる横で、赤ちゃんはそんなの全く関係なく、

 

「お腹すいた、おむつが濡れた、眠い~!」

 

と、泣いて泣いて意思表示してくるんです。

それを全部まるっと無視して、外見も中身も妖怪レベルに若い義両親に預けたまま自暴自棄な生活って、そりゃあそっちの方が楽な生活だわ。

 

義両親だって一人娘を失って、同じように絶望してると思いますけどね!!

 

しかも、0歳から5歳って育児の中でも体力的には一番大変な時期ですし、最も成長を感じる時期です。

ただ泣いて寝てるだけの赤ちゃんが、表情が出てきて、寝返りできるようになって、お座りできるようになって、ハイハイできるようになって、つかまり立ちから一人で歩けるようになって、単語を少しずつ喋れるようになって、次に二語文を話せるようになって……って、本当に毎日毎日成長を感じる、かけがえのない日々です。

反面、授乳期はまとまった睡眠が取れず毎日が睡眠不足、風邪を引けば24時間グズグズ泣いている子供の相手をして夜まともに眠れないことだってザラ、子供の世話で手一杯で温かい食事が取れず常に台所で立ち食い早食いになりがち、抱っこのし過ぎで慢性的な肩こりと腰痛に悩まされ……

 

これがリアル育児なんだわ。

 

それを全部、嫁がいなくなったのを言い訳に体力的に大変な時期の育児を全て義両親に任せ、親がやるべき子供を養育する義務を完全に放棄するとは…。

 

父親を名乗る資格ないよね?

 

嫁が生きてたらハッピーラッキーヒャッハー!で嫁も娘も大好きルンルン♪なのに、嫁がいなかったら絶望して自暴自棄で娘を完全放置プレイって、父親になるつもりが全然なかったって言われても仕方ないですよ?

「どうして子どもなんてつくったんだ!」

という非難が起こるのも、納得です。

朋也も、ふと妻を失った悲しみに暮れながらも義両親に頼りながら男手ひとつで娘を育てている…とかなら大いに共感・尊敬できたのに、完全に自分だけの世界に浸って5年間も娘を完全放置した点が、

 

親としての自覚が無さ過ぎて全く共感ができません。

 

この若い夫婦の親としての自覚の無さが、同じ子を持つ親としては非常に有り得ないと思うのです。

大人になったからこそ号泣する「CLANNAD」

とはいえ、上記の

「出産を舐めるな!」
「育児放棄するな!」

という点を含めても、更にその後に続く、朋也と娘の汐との、旅行からの交流シーンは軽く号泣できます。

アッキーと早苗さんの育て方がよほど素晴らしかったのでしょう、素直で良い子に育っている汐が健気過ぎて、もう涙が止まらなくなります。

親になってしまうと、どうしても汐と自分の子をだぶらせてしまいがちなので、余計なのでしょうね。

早苗さんの育児方針を他人事で評価している朋也が本当に父親としての自覚が皆無なんだなとイライラしたり、結局は義両親の手を借りないと実の娘と和解もできないなんて不甲斐なさ過ぎとも感じましたが(義両親の計らいがなければ、朋也はずっと汐と向き合おうともしなかったのでは…?と思うと、本当に汐が不憫過ぎる…泣)、娘との二人旅をきっかけに朋也がようやく妻の死を受け入れられたシーンも、ティッシュひと箱を使い切る勢いで号泣です。

もういなくなってしまった配偶者との思い出を子供に語るのは、朋也の年齢ではまだ早過ぎますからね…。

あの名シーンも、完全に親目線で号泣

朋也と父・直幸の和解シーンも、アニメ史に残る超絶名シーンです。

直幸も、心労で酒や博打にのめり込んで思春期以降の朋也とは決して良好な関係ではありませんでしたが、妻に先立たれた同じ父親として、

「一人息子は俺が立派に育てる!」

という決意は、娘との接触を拒み続けたクソ父朋也よりもよっぽど素晴らしいです。

人生の後半はなんやかんやあって結構ロクでもない感じの父親になっていましたが、息子を想う気持ちはきっと偽りなかったでしょうし、10年以上も一人で仕事・家事・育児をこなしてきた疲れで、色々やらかしちゃったのかな…という印象です。

ていうか、

 

「もう、いいのだろうか…」

 

って言ってみたい。

 

私はまだまだ子育てに終わりが見えない時期ですが、子供たちが自立した後に、こんなセリフで育児を締めくくるのもアリなのかと思わせるくらい、直幸パパの存在が最後に光っていました。

まとめ

原作のゲームもアニメも号泣必至の、「CLANNAD」。

感動はしながらも、大人(親)になってみると、アフターストーリーについてはどうしても共感できない、有り得なさすぎると思う点があるのも事実でした。

しかし、それを差し引いても感動的な演出は多数あるので、親世代になった方もまだ親になっていない若い世代の方も、充分に楽しめる作品ですよ♪

 

ゲームでは、アフターストーリーまで全部楽しめます。
個人的には、イヤホンの方が声優さんたちの演技が隅々まで聞こえるので、小型ゲーム機でのプレイがオススメです。

渚推しの方は、アニメは絶対オススメ!!
アフターストーリーの18話は、本当に号泣必至の神回です。

 

 

1 Comment

samom

渚の無謀なプライベート出産と朋也の無責任な育児放棄の件については同感です。
朋也のあのろくでなしなDVオヤジとの和解については何も共感出来ませんでしたが。

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