【FF7R考察】2周目説を真っ向から否定できないのは、理由がある! 原作との違いを細かく挙げながら、第8章を考察してみる Part1

 

前回の続きで、FF7R物語の展開を細かく原作と比較してみながら、順を追ってツッコミや感想を入れながら考察をしていきます。

これまでの考察と見解が違う部分も出てくることもありますが、ご容赦くださいませ。

 

*以下、FFⅦ REMAKEのネタバレがあります! FFⅦ関連のゲームを未プレイの方はご注意ください*

 

Chapter8 再会の花 ①

前回で伍番魔晄炉作戦関連が終了し、とうとうエアリスと再会します。

伍番魔晄炉作戦は、まるまる3章分使った膨大なエピソードになっていました。

 

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【FF7R考察】クラウド以外も2周目説が濃厚!? 原作との違いを細かく挙げながら、第7章を考察してみる

 

原作では謎だった声に起こされて

伍番魔晄炉から落ちる途中、原作には登場しないフィーラーがクラウドを取り囲んでいる様子から、Chapter8は始まります。

こんなイケメンな落下をするイケメン、他におらんて(笑)

フィーラーがクラウドを囲んでいるのは、

 

このときにクラウドが助かるのが運命ですので、その運命を守っています。

 

ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~11 より引用

 

25周年記念のスタッフ開発秘話ブログでディレクターの鳥山氏は仰っていて、私の場合、初見ではフィーラーさんのねっとりなしつこい監視っぷりに引いたことを思い出しました(笑)

 

「本当のクラウド」が現在のクラウドに語り掛けるシーンは原作とほぼ同じですが、

原作では声だけの登場だったのが、

 

REMAKEでは、そのお姿の大半を晒してくれました

ソルジャーの制服を着ているのは、初見さんのためのネタバレ防止のためでしょう。

そしてREMAKEでは序盤から登場しまくっている宿敵セフィロスが、ここでまさかの再登場!

自分に語り掛ける「声」に疑問を投げかける、原作でもあったクラウドのこの一言から、

 

「私は――お前の“主人”だ」

 

いやオマエかーーい!

 

とベタなツッコミを入れたくなるほど、予想外の場面での再登場でした(笑)

クラウド君の体を心配してくれた「本当のクラウド君」は、一体どこに行ってしまったのでしょうか…。

クラウドにしか見えない幻だからこそ、セフィロスがかの有名なホラー小説及び映画の登場人物に見えてきます。

そしてまた意味深な一言、

 

「さぁ クラウド 楽しもうか」

 

原作の序盤では一切登場しなかったREMAKEにおいてのセフィロスの台詞は本当に全部が謎でしかなく、今回のこの台詞も、極限までビビらせておいて一体何を楽しめ言うねんという話なんですけど、単純に考えれば、

 

後に命を落とすであろうエアリスとの短い交流を楽しめ

 

という意味なのでしょう。

エアリスを家まで送ってからの、夜中に家を抜け出し、ティファと合流するまでの交流をきっかけに、彼女のために神羅ビルに侵入し、共に壮大な旅に出ることになり、最後はかけがえのない仲間になる流れは、ほとんどのプレイヤーの共通解釈でしょうからね。

エアリスと再会

原作と同じく、

「もしもーし」の呼び声で目を覚ましたクラウドの目の前には、エアリスさんがいらっしゃいます。

 

原作ファンとしては、Chapter2でエアリスから花を貰った時も流れていたとはいえ、ここで「エアリスのテーマ」のBGMを流すのは、良い意味でかなり心をエグられましたね(笑)

伍番街スラムの教会と言えば、後々にはエアリスの象徴とされる場所で、まさにクラウドとエアリスの再会の場であり、ACでは病を患ったクラウドが一人寝泊まりしちゃう場であり、そんな場所で現代の技術での美しいクラウドとエアリスの姿で、まさかここで名曲「エアリスのテーマ」と一緒にこのシーンを楽しめるのか…!と、初見時は天井を仰いだ記憶があります。

原作ではエアリスの再会時のBGMは「教会に咲く花」だったから、余計に、だったかもしれません。

 

このシーンは、エアリスとの会話の内容はほとんど同じでも、会話の流れは原作とは正反対になっています。

原作では、まずエアリスが場所を教えてあげてから、花畑がクッションになったことをクラウドに伝え、

クラウドが肩をすくめる仕草で、(カッコつけて?)謝ります。

ここで俺ウド=プレイヤー任意の操作となり、エアリスに話しかけるか、教会出入口まで行けばレノの気の利いた台詞を聞けます。(任意操作以降のレノの台詞は、REMAKEでも同様でした)

エアリスに話しかければ、自分を覚えていないか尋ねられ、返答には選択肢が出ます。

原作ではフィーラーに襲われる必須イベントもなかったため、覚えていなくてもエアリスはすんなり納得です。

覚えていると言いながら、的外れな返答をすることも可能です。(もちろんエアリスは怒ります。笑)

ここで形見のマテリアの話になり、エアリスから誘われた所で、再び選択肢が出ます。

受けても断っても再び任意の操作となり、エアリスに話しかけることでようやく互いに名乗り合い、クラウドが「なんでも屋」をしていると答えるとエアリスが笑ってしまうので、

怒り出すクラウドになります。

このクラウドは、REMAKEでちょいちょい見られるイキリクラウド君ですかね?(笑)

そんなこんなで、レノが登場する流れになります。

 

一方REMAKEでは、

「あんたは?」

エアリスとの距離の近さに驚いたクラウドが慌てて立ち上がってから、クラウドからエアリスの名前を尋ね、エアリスから「また 会えたね」と言われれば、

「そうだった、か?」

と、非っ常にわかりやすいオトボケクラウドになります。

初見時でも、

「いやいや君絶対に覚えとるよね?」

と思いながらも、原作で言う「(たしか、初対面だ)」の選択肢に該当させたのかと思いきや、後に発売された「マテリアル アルティマニア プラス」に掲載されているボイス収録台本によれば、

 

クラウドも本当は覚えていたのに格好をつけたいのかとぼけてしまった

 

ということで、「(会ったことがある…)」の両方の意味がある、実に巧みな返答になりました。

 

「ああ 花売りの――」

また、初対面時にエアリスから花を貰うのは原作と違って共通の必須イベントになるので、エアリスから「ほら お花」と言われて、今思い出したかのように振る舞う演出になりました。

そこでこの場所が伍番街スラムの教会であること、花畑がクッションになったかも、という話からクラウドが謝る流れになりますが、原作と違いREMAKEのクラウドは、

「あんたの花か 悪かったな」

初めて花畑の上にいることに気付き、慌てて謝ります

花畑を気にせず歩こうとしてエアリスに注意されたものの、

「悪いな、普通じゃないんだ」

と笑ったザックスとは正反対のリアクションで、本当のクラウドらしさが垣間見えるワンシーンでした。

★クラウドはザックスの感情も読み取っていた?

【FF7R考察】ジェノバ細胞は感情も読み取れる? クラウドがティファやザックスの感情を読み取ったのか、仮説も含めて徹底検証してみた

 

ここでマテリアの話になるのですが、本当に細かい点ではあるんですけれど、原作ではすんなり終わった形見のマテリアの話の時、「使い方を知らないだけだろ?」とクラウドに言われたエアリスが、

否定するのが原作で、

 

「そうかもね」

と少々寂しそうにも見える微笑で曖昧に肯定するのが、REMAKEです。

本当に些細な違いとはいえ、物語全体を通して未来を知っているような発言が多いのがREMAKEエアリスなので、この場面での台詞の違いも、

 

白マテリアを発動することで起きる自分の未来を知っているから

 

なのでは…と推測してしまいます。

 

そしてこのマテリアの話の最中には、

恒例となっているクラウドの頭痛と共に、忘らるる都でのエアリスの例のシーンと思われる瞬間が見られます。

クラウドが一瞬見えた幻については、鳥山氏曰く、

 

クラウドが見た幻影は、この先のエアリスとクラウドに起こるであろう未来を象徴するシーンとして入れています。

 

ファイナルファンタジーⅦ リメイク マテリアル アルティマニア プラス | 株式会社スクウェア・エニックス より引用

 

とのことで、やはりエアリスの例のシーンと考えて良さそうなんですが…。

 

個人的に、「未来を象徴するシーン」という文言が気になりました。

「象徴する」ということは、「簡単に連想させやすい」という意味で、ノイズと共に現れる映像から考えれば、原作で起きたエアリスの死を連想させる、忘らるる都でのシーンであることは間違いありません。

原作通りに確実に起きる未来なら、

「(確定している)未来のシーン」

と表現しても良さそうな所を、

「未来を象徴する(連想しやすい)シーン」

と表現している点が、なんだかもう、気になって気になって(笑)

クリア後だと、未来を知っていそうなセフィロスやエアリスの発言だったり、ラストに原作の運命に導くフィーラーを倒したこともあり、

 

まさか、エアリスの未来が変わる運命もあるのでは…?

 

と、この先の展開にドキドキしてしまった一言でした。

 

また、

 

八番街市街地でエアリスと接触してからクラウドにもフィーラーが見えるようになっています。このときから時間の流れである運命がクラウドの記憶にノイズがある影響もあり(未来予知が)一部見えるようになります。ただその幻影は一瞬であり詳細が見えているわけではありません。

 

ファイナルファンタジーⅦ 25周年記念】FINAL FANTASYⅦ REVISITED~開発秘話ブログ~Chapter7~11 より引用

 

なんと!

これまで起きていたクラウドの未来予知を思わせる幻覚は、

 

Chapter2でのエアリスとの接触 = フィーラーを視認できるようになったことがきっかけ

 

でした!

つまり、クラウドが見てきたあからさまな未来の場面も時間の流れである運命の影響でありこれまで散々語ってきた「クラウド2周目説」は、真っ向から違っていたということです!!

 

……と!

言いたいところですが!!

 

それでも私はまだ、クラウド2周目説が濃厚で、

まだ完全に否定できる段階ではない

と考えています。

2周目説を否定できない理由

少々本編から話がズレますが、クラウド2周目説を否定できない理由は、大まかに二つあります。

① エアリスと接触する前に黒い羽根の幻覚を見ている

一つ目の理由は、

 

クラウドがChapter1で黒い羽根の幻覚を見ている

 

点です。

Chapter1と言えば、壱番魔晄炉爆破作戦時ですね。

魔晄炉内でクラウドが爆弾をセットしようとした時、顔を歪ませるほどの頭痛が起き、

黒い羽根が落ちる幻覚を見るワンシーンがあります。

FF7においての黒い羽根と言えば、クラウドの宿敵でもあるセフィロスがすぐに思い浮かぶかと思います。

CCFF7しかプレイしたことがない方なら、黒い羽根と言えばソルジャークラス1stだったジェネシスが思い浮かぶでしょうが、当時一般兵士だったクラウドとジェネシスにはほぼ接点がなかったこと(ニブルヘイム事件の前に片翼のジェネシスがセフィロスの前に姿を現した時クラウドもその姿を目にした可能性はあるが、互いに強く印象に残る宿敵関係というわけではない)、クラウドにとって魔晄炉内部で起きた強く印象に残る記憶はセフィロスと相対したことであり、ジェネシスは一切関与していないこと、そして原作での同シーンを思い返してみると、

頭の中に謎の声が響くシーンとなっており、5年前のニブルヘイム事件の記憶の断片を思い出させるワンシーンとなっています。

ファイナルファンタジーⅦアルティマニアオメガによれば、

 

5年前にニブルヘイムの魔晄炉を指してセフィロスが言ったセリフを、同じ「魔晄炉」という場所を訪れたことをきっかけに、クラウドが思い出している。

 

ファイナルファンタジーⅦ アルティマニアオメガ | 株式会社スクウェア・エニックス より引用

 

とありますが、当時まだ冷静でまともだったセフィロスが言っていた台詞にしては緊迫感がありすぎる感じで、ちょっと「らしくないなぁ」という印象です。

ザックスかクラウド他一般兵に言っていた台詞にしろ、セフィロスが「目を覚ませ!」と声を荒げる緊迫シーンが想像つかず、原作での回想シーンでも上記の台詞はセフィロスの口から聞けず、ニブルヘイム事件を詳細に再現してくれたCCFF7でも同台詞が出るシーンはなかったせいか、余計に、ですね。

個人的には、これはChapter8冒頭と同じく「本来のクラウド」が呼び掛けている台詞か、有り得るならザックスがクラウドに声を掛けている回想のように感じますが、実際のところはどうなんでしょうね。

 

話は逸れましたが、なんにせよ、REMAKEでの黒い羽根のシーンは、

 

「魔晄炉」という場所が5年前のニブルヘイム事件を無意識に思い出させ、「黒い片翼」を持つセフィロスをクラウドが連想した

 

ことは、まず間違いないでしょう。

それだけなら、この時点でのクラウドは、幼少期のティファとの過去を回想したようなワンシーンも既にあったりして、黒い羽根の幻覚も「過去の断片を思い出しただけ」と考えられるのですが、

 

少なくとも原作におけるニブルヘイム事件時のセフィロスは、まだ黒い翼はありません

 

でした。

 

炎の中を歩くセフィロスは原作の中でも印象的なシーンのひとつですが、翼は生やしてません。

両手を上げて悦に入っているセフィロス……背中にあるのはジェノバだけです。

そして原作だけでなく、CCFF7でも、ニブルヘイム事件時点でのセフィロスは黒い翼など生えていません。

黒い翼?なのか、片翼がセフィロスにあったのは原作の最終戦、セフィロスの最終形態からであり、原作より2年後を描いた映像作品のACで、更に印象的に黒い片翼が登場しています。

ちなみに、REMAKEの最終戦時でもセフィロスは黒い片翼を生やしますが、やはり現時点では未来の出来事に変わりなく、5年前の記憶を断片的に思い出しているだけなら、

 

クラウドはなぜ、原作の最終戦以降、もしくはREMAKEの最終戦で知るはずのセフィロスの象徴とも言える黒い羽根を、この時点で幻視してしまうのか?

 

セフィロス関連の幻覚であるなら、「マテリアル アルティマニア プラス」内にある鳥山氏のお話曰く、

 

各所で登場するセフィロスは、クラウドだけが見ている幻覚だったり、セフィロス自身が作り出している幻影だったり、黒マントの男が擬態している姿であったり、セフィロス本人だったり、さまざまな様相があります。それらのすべてには、セフィロスの超越的な意志や意識が働いているので、同じ目的で語りかけてきますし、クラウドの心をもてあそぶような態度で接してきます。

 

ファイナルファンタジーⅦ リメイク マテリアル アルティマニア プラス | 株式会社スクウェア・エニックス より引用

 

とのことで、セフィロスにエグい能力があることがわかります。

 

では、セフィロスの超越的な意志により、自分を連想させる黒い羽根をクラウドに幻視させていたのか?

 

黒い羽根が落ちるシーンを見てみると、

「……」(!?)

クラウドの内心が窺い知れないので、セフィロスの存在をはっきり認識しているのかいないのか……ちょっと判断がつきにくいですね。

ファイナルファンタジーⅦリメイク アルティマニアによれば、

 

セフィロスの気配が感じられる場面においては、彼を象徴する黒い羽根がたびたび舞い落ちてくる。

 

ファイナルファンタジーⅦ リメイク アルティマニア|株式会社スクウェア・エニックス より引用

 

と、黒い羽根の写真を指しての説明があり、しかし「セフィロスの気配が感じられる場面」なら、クラウドもセフィロスの存在をもっとはっきりと認識している演出があってもおかしくないのですが…。(現に八番街で初めて?セフィロスを幻視した時は、超動揺している)

「たびたび」と言うほど、セフィロスが現れる度に黒い羽根が舞い落ちるシーンがない点も、地味に気になります(笑)

セフィロスの意志が黒い羽根を幻視させていたなら

 

セフィロスが、原作もしくはACを経た未来を知っている、または経験したセフィロスであろう。

というのは、原作と違う最終バトルでの会話を聞いていれば、非常に可能性の高い説であることは間違いないです。

星の運命に抗いたいという趣旨の発言や、クラウドに見せる執着心は原作には一切なかったものだからです。

(原作からACに繋がる物語を描いた小説の幕間では、セフィロス自身が、クラウド個人に対する執着心を見せています)

こちらは、ファイナルファンタジーⅦシリーズのシナリオライターでお馴染み、野島一成氏による書き下ろし小説になります。

 

なので、これまで通り、

セフィロスは未来を知っている説

を前提に、話を進めます。

 

では仮に、

 

セフィロスの超越的な意志により、クラウドに黒い羽根を幻視させた

 

と仮定するなら、その時点でクラウド2周目説は否定できなくなります

上記で述べたように、黒い翼がセフィロスの象徴的存在となるのは早くてもREMAKE最終戦、原作で言っても最終戦以降であり、現時点でのクラウドが黒い羽根=セフィロスと結び付けられる要素は、どこにもありません

何も知らないクラウドに自分の象徴でもある黒い羽根を幻視させる意味など全くなく、毎回同じ目的を持ってクラウドを弄んでいるセフィロスなら、黒い羽根の幻視にも何かしらの意味があるはずで、

 

クラウドが黒翼を持つセフィロスの姿を知っているはずだから、遠回しに自分を思い出させることで無意識に不安を煽るために幻視させた

 

と、推測できるのです。

黒翼のセフィロスを覚えているのか、確かめる意味もあったのかもしれない、とも考えられますね。

2周目前提でないと、むしろセフィロスの行動が不可解になるのです。

クラウドの意識ノイズが黒い羽根を幻視させていたなら

 

次に、

 

セフィロスの意志は関係なく、クラウド自身が黒い羽根を幻視した

 

と仮定します。

クラウド自身が幻視したのなら、現時点で起きるクラウドの頭痛や意識ノイズは、クラウド自身が経験したであろう過去を回想したり、ザックスに関連することで起きるのが常です。

これには裏付けがあり、セフィロスを幻視している時は、クラウド自身がセフィロスの存在をはっきり認識しています。

セフィロスの超越的な意志が動いている時、セフィロスの姿もしくは声があるのがREMAKEであり、全て同じ目的を持ってクラウドを弄んでいます。

セフィロスの幻が現れれば、毎回クラウドは可哀想なほどに動揺し恐怖しているのは、これまでの記事でも述べた通りです。

更に上記で述べたように、この時点でのクラウドはエアリスに接触していないので、未来の映像が見えたわけでもありません

つまり、クラウド自身が幻視した黒い羽根は、

 

無意識に思い出した5年前のニブルヘイム事件の断片を、セフィロスの存在=彼を象徴付ける黒い羽根で思い出した

 

と考えられるのです。

ここで、クラウドの2周目説が出てくるわけですね。

本来であればセフィロスを連想させる黒翼の存在を知らない現時点のクラウドですが、原作のラスト、もしくはACまで経たクラウドであれば、黒い片翼がセフィロスを象徴する存在であることは知っているはずで、その記憶をREMAKEクラウドが無意識に思い出している可能性も、現段階では否定できないわけです。

 

黒い羽根の幻覚が、セフィロスによるものなのか、クラウド自身の回想なのか。

どちらにせよ、REMAKEの最終戦前の時点で、黒い片翼セフィロスがまさに象徴的な存在となったのが原作の最終戦以降である以上、

 

クラウド2周目前提だからこそ有り得る事実

 

ということです。

個人的には、「クラウドの意識ノイズが幻視している」可能性の方が高いように感じます。

② 主題歌「Hollow」の歌詞

二つ目の理由は、

 

FFⅦ REMAKE主題歌「Hollow」の歌詞

 

にあります。

「Hollow」は何か大切なものをなくした男の歌で、歌詞を読んでみると中々切ない内容です。

歌詞の中では何度か「あなた」という単語が出てきており、「あなた」がいない切なさが痛いほどに伝わってくる素晴らしい一曲となっております。

★「Hollow」を徹底考察! 歌詞の中の「あなた」は誰なのか?

【FF7R考察】テーマ曲「Hollow」を徹底考察! 歌詞にある「あなた」は一体誰のことなのか?

 

こちらの記事で申し上げているように、私個人は、

 

「あなた」はエアリスの可能性が高い

 

と考えています。

理由は上記の記事を読んで頂くとして、「あなた」がエアリスであると歌詞全体に矛盾がなくなり、しかし「あなた」がエアリスであるなら、どうしても「クラウド2周目説」が前提となるので、2周目説を真っ向から否定できないのです。

まとめ

2周目説を否定できない理由だけで長くなってしまったので(三つ目の理由もありますが、それは追々ご紹介します)、Chapter8序盤は、原作で言う所の伍番街スラムの教会でのエアリスとの再会イベントのみです。

REMAKEでは、

  • フィーラーがクラウドの運命を見守っている演出が追加
  • 原作では声だけだった「本当のクラウド」は、REMAKEではほとんどの姿を出す登場に変更
  • またもセフィロスがクラウドを怯えさせる演出が追加
  • クラウドとエアリスの会話の流れが変更
  • エアリスとの未来を象徴するワンシーンを、クラウドが一瞬だけ幻視する演出が追加
  • 母の形見である白マテリアについて、「使い方を知らないだけ」と言われたエアリスの返答が変更

というように追加・変更がなされました。

Chapter8はまだまだ長いですが、次回も張り切って流れを追っていきます!

 

コアなファンにオススメ! スタッフさんのお話はとても参考になります!

アルティマニアは、攻略本代わりにもなります。

REMAKEの発売から早2年が過ぎました…。

 

 

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