【逆転裁判3】「始まりの逆転」可憐な少女の行動に矛盾? 被害者をトランクに詰め込んだ本当の理由とは!

 

逆転裁判シリーズから、逆転裁判3の第4話「始まりの逆転」から、過去の誘拐事件の内容と、証人として出廷してきた無久井里子について考察します。

 

*以下、ゲーム内の超重大なネタバレが盛り込まれているので、未プレイの方は要注意!*

 

「始まりの逆転」とは

若き日の千尋さんと、若き日の御剣くんの初法廷でのお話です。

過去の誘拐事件で死刑判決を受けた尾並田美散が護送車から脱走し、判決を決定づけた証言をした婦人警官の美柳勇希の命を奪ったとして、被告人が罪に問われている所から始まります。

最初からざっとネタバレしてしまうと、事件の真相としては

  1. 尾並田が脱走
  2. 過去の誘拐事件の詳細を聞くため、尾並田が美柳勇希に電話
    (過去の事件現場でもある吾童山で落ち合う約束)
  3. 事件の真相を話すと決めた勇希が、義妹の無久井里子(美柳ちなみ)に連絡
  4. 事件の発覚を恐れた美柳ちなみが勇希の命を奪う
  5. 尾並田が乗っていた盗難車のトランクに、勇希の遺体を隠す
  6. 勇希に変装したちなみと尾並田が対面

……という流れでしょうが、真犯人である無久井里子(美柳ちなみ)の行動には矛盾があります。

その矛盾を、考察してみました。

無久井里子の矛盾は?

彼女の行動の矛盾とは、裁判中に千尋さんも言っていたことですが、

急流で有名な吾童川に、遺体を捨てなかったこと

です。

逆に言えば、

 

なぜ、わざわざ遺体をトランクに隠す必要があったのか?

 

ということですね。

裁判中にもこの疑問が提示されていましたが、御剣くんがサラッと流してくれやがったので、こちらで考えられる理由を挙げていきます。

理由① 突然の事態で、綿密な計画が立てられなかった

今回の事件は、護送車の事故によって起きた尾並田の脱走がきっかけです。

つまり、誰も予期していなかった不測の事態であり、それは美柳ちなみも同様でした。

尾並田に呼び出された勇希から事の次第を報告されたちなみが、もしかすると一番動揺したかもしれません。

すぐその場で全てを公表すると言い出した勇希を”消す”ことは決めたのでしょうが、何しろ尾並田に会う前に勇希を始末しなければいけないので、とにかく時間がなく、綿密な計画を立てられる時間はなかったと推測できます。

そこで、ちなみにとって邪魔な存在となった尾並田と勇希を一気に消し去る方法として、勇希を手にかけた罪を尾並田に被せることを思いついたのでしょう。

 

が、結果的にこれが間違った思い込みでした。

 

ちなみにしたら、とりあえず会う約束をしてしまった尾並田と勇希を直に会わせなければいいだけの話で、しかも勇希を確実に“消す”ならば、待ち合わせの吾童山に行った後は前述したように吾童川に落とすのが一番手っ取り早い方法です。

しかし、焦っていたちなみの頭の中では、尾並田も勇希も同時に“消す”には勇希の死の罪を尾並田に被せることだと思い込んでいたので、肝心の勇希の遺体が急流で知られる吾童川に呑まれ海に流されてしまっては意味がないのです。

つまり、勇希の遺体がなければお話になりません。

が!

極論を言えば、尾並田は遅かれ早かれ逮捕されて放っておいたってどうせ刑務所に逆戻りなんだし、こんな無駄なことはもちろん、この後わざわざ勇希に変装したちなみと尾並田の証拠写真を残す必要もなかったと思われますが…。

5年前と違い、今回は予想外の偶然が重なった結果の突発的な事態だったので、入念な計画を立てられず、更に一人で事を進めようとしていたために、さすがのちなみと言えども、スマートかつパーフェクトに、というわけにはいかなかったのでしょう。

理由② 尾並田に罪を被せやすくしたかった

もうひとつ考えられる理由は、単純に

尾並田の盗難車に隠しておけば、ミスリードしやすい

ということです。

脱走犯が使用していた盗難車のトランクから遺体が見つかれば、怪しい以外の何者でもないですからね。

里子の手際の良さが際立つ

時間がなく焦っていたために綿密な計画が立てられなかったかもしれませんが、それでも無久井里子(美柳ちなみ)の行動は、突発的な犯行だった割には最高に手際が良かったと感服せざるを得ません。

おそらく、勇希から報告の電話を受けた時点で、瞬時に今後のシミュレーションがほぼ完成できたのだろうと推測できます。

勇希の服装を把握するために…

瞬時に考えたちなみの計画では、尾並田と勇希になりすました自分の写真を撮影して、それを元に尾並田に罪を被せるつもりでした。

勇希と尾並田を直接会わせることは、ちなみからすればどうしても避けなければならない事態ですし、その偽の目撃写真を使えば、「尾並田は勇希と会っていた」という証拠にもなると考えたからです。

つまり、

 

ちなみは勇希と似たような格好をしなければなりません。

 

遠目から撮影して自分の顔はぼやけるにしろ、実際の勇希の姿と、写真に写る“偽勇希=ちなみ”の姿が違えば、裁判になる前に警察に突っ込まれてしまいますから、ちなみは事前に勇希の服装をチェックしておかなければならなかったのです。
(勇希はコートの上から背中を刺され、その背中にはナイフが刺さったままの状態だったので、遺体からコートを脱がせて変装することは不可能)

おぼろ橋のある吾童山は、町から車で2時間もかかる不便な土地です。

電車も通っていないこの山に、おそらく車を使うであろう勇希を出し抜くためには、バスなど公共機関を乗り継いで行っていたら到底間に合いません。

勇希の恰好を事前に確認するため更に不便な吾童山の足に使うため、ちなみは言葉巧みに誘って勇希の車に同乗したと考えられます。

車を見つけた途端に…

待ち合わせは4時半でしたが、先に到着していたのは尾並田でした。

尾並田は4時におぼろ橋に到着してから、思い出の山寺にちなみとの信頼の“証”を取りに行っており、尾並田がいないこの30分以上の間に、美柳姉妹はおぼろ橋に到着しました。

吾童山を登りおぼろ橋に到着した時、勇希が運転してきた車の他にもう一台車があるのを見て、ちなみはもちろん、警察官の勇希も不審に思ったはずです。

車内を軽く物色しながら、ハイキングコースで普段は人が集まる吾童山とはいえ、午後4時を回りしかも小雨まで降っている状況でこんな山奥まで来るのは、自分たち以外では勇希を呼び出した尾並田の他は考えられず、勘の良いちなみは彼が何処かでこの車を盗んで既に到着しているのかもしれないと真っ先に勘付いたかもしれませんし、万が一これが尾並田の車でないとしても、そうなると無関係な人間が近くにいるかもしれないという、更に最悪の状況にあるとすぐに認識出来たはずです。

つまり、

尾並田もしくは他の人間がこの場に姿を現す前に、早急に勇希の口を塞がなくてはなりません。

この一瞬の判断は、さすがお蝶婦人です。

隙を突いた一撃で勇希はあっという間に絶命、トランクに遺体を詰め込めば、あとは現場を見ながらおぼろ橋を上手く撮影出来そうな場所にカメラをセット、勇希本人が用意したであろう白いマフラーの代用品である薄い青のマフラーを首に巻き、勇希のフリをして尾並田と対面して、生来の口の巧さで彼の追及をかわし、まんまとその場をやり過ごします。

そして、勇希の遺体がトランクに眠っているとは知らない尾並田は、失意のまま盗難車に再び乗り込み、下山途中に勇希のメモを発見した警察が張った検問ポイントで逮捕されてしまった、という訳ですね。

まとめ

というわけで、逆裁シリーズを代表する悪女・美柳ちなみが「始まりの逆転」で見せた、

吾童川に遺体を捨てなかったという矛盾は、

予想外の事態の発生で綿密な計画を立てる時間がなく焦っていたこと

が原因だったと推測できます。

5年前の狂言誘拐では14歳だったとはいえ、じっくり計画を立てる時間もありましたし、他人の命まで奪っていない犯行でしたが(間接的に尾並田は死刑判決にはなりましたが)、さすがに今回は、自ら義姉の命を奪うという、悪女のちなみにしても初めての行為だったので、最初から最後まで冷静に、というわけにはいかなかったのかもしれません。

それでも、瞬時に事態の状況を把握・決断・実行するその姿は、もはや素人離れをしたプロ技であり、こんな人を真っ向から相手にした千尋さんや神乃木さんは、本当に凄い弁護士さんですね。

当時のぽやっている成歩堂くんでは、到底敵わない相手だったでしょう。

 

美柳ちなみが主に登場するのは、逆転裁判3の第1話・第4話・第5話です。

こちらはPS4ヴァージョンです。

 

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