【逆転裁判】第2話「逆転姉妹」をガチ考察! 御剣検事はなぜ被害者の実の妹を起訴したのか

 

逆転裁判・蘇る逆転から、第2話「逆転姉妹」を、割と本気のガチ考察をしていきます。

 

*以下、ゲーム内の重大なネタバレ(犯人等)が盛り込まれているので、未プレイの方は要注意!*

 

「逆転姉妹」とは

逆転裁判シリーズ「逆転裁判・蘇る逆転」の第2話です。

主人公・成歩堂龍一が第1話でお世話になった師匠の綾里千尋さんがサツ害されるという、なんともショッキングな事件でもありました。

★第1話「はじめての逆転」の考察記事はこちらから。

【逆転裁判】第1話「はじめての逆転」を考察! 犯人と被害者がそれぞれやらかしてしまったミスとは?

★第3話「逆転のトノサマン」の考察記事はこちらから。

【逆転裁判】第3話「逆転のトノサマン」をガチ考察! 事件は事故だったのか、故意だったのか?

 

「逆転姉妹」も、第1話「はじめての逆転」同様に、ゲームをプレイしていれば最初から犯人がわかるようなスタイルです。

プレイヤーからしてみたら犯人がわかっているだけに、

  • 被害者:綾里千尋(27)
  • 被告人:綾里真宵(17)
  • 真犯人:小中大(39)

…と、なぜか被害者の実の妹が逮捕・起訴されるという事態に、「ホワアァッツ!?」な気持ちにまります。

が、ここから逆転していくのが、逆転裁判シリーズの一番の醍醐味なんですよね。

(しかも真宵ちゃんは、今後何度も誤認逮捕されてしまう運命です)

「逆転姉妹」をガチめに考察

では、おとぎ話的な雰囲気がある逆裁シリーズを、無粋とはわかっていながら割と本気のガチ考察します。

第2話「逆転姉妹」の現場を見てみると、そもそも最初から千尋さんの妹である真宵ちゃんが犯人であると決めつける警察・検察に、疑問を持たざるを得ません。

姉妹の身長差

まず、千尋と真宵の身長差から考えて、真宵が千尋を殴ったとは断定できません。

ゲーム内における千尋の解剖報告書によれば、「鈍器で殴られて」の一文しかないので詳細は不明ですが、アニメによる解剖記録を見ると、はっきり頭部の後ろ側にバツ印があることから、少なくとも顔面に近い前頭部を殴られていないことは明らかです。

また、「頭部による一撃」で死に至っているのだから、相当なチカラであったとも推測できます。

アニメの再現では、証人の梅世の虚偽証言だったとはいえ、真宵が逃げる千尋を正面から追い込んで襲い掛かっていました。

つまり検察側によれば、

 

向かい合った状態で真宵は千尋を殴った

 

と主張しているのです。

公式設定で、17歳の真宵の身長は154センチ、姉の千尋の身長は168センチとなっています。

その差、14センチ

この身長差で、片手で鈍器代わりの「考える人」を持って、正面から人を死に至らしめるほど思い切り殴るとすれば、

 

おでこの辺りに命中

 

してしまいます。

千尋よりも10センチ以上背の低い真宵が千尋の後頭部を殴るには後ろから殴るしかありませんが、そうなると殴られた千尋は前に倒れ込むのが普通であり、息も絶え絶え状態でダイイングメッセージを残したと仮定しても、壁にもたれ掛かった現場の状態で発見されるのは極めて不自然です。

これぞまさに、証人の証言と、現場の状況とのムジュンです。

動機が不明

そもそも、両親のいない17歳の真宵が(正確には母は行方不明)、

 

たった一人の実の姉である姉をコロす動機が見当たりません。

 

逆転裁判2では真宵の血縁者である叔母や従姉妹の存在が判明しましたが、真宵にとって千尋が大事な姉であることには変わりなく、虚偽の目撃者・偽のダイイングメッセージがあったとはいえ、年の離れた妹が弁護士の姉をコロす動機も不明なまま起訴するとは、御剣くんもかなり乱暴な話です。

起訴する際にまさか動機まで適当に作り上げたとしても、真宵は本当に千尋を殴っていないワケですし、当たり前ながら真宵は御剣が作った動機を否定するでしょうから、だとしたらその“否定”を覆す“証拠”が必要になってくるワケです。

 

しかし法廷では、真宵の動機の「ど」の字も出ません。

 

法廷では姉妹の通話記録も披露され、事件当日の朝も仲良く会話をしていたことは明らかでした。

夜にご飯を食べに行く約束までしていたのに、なぜ妹が実の姉を手にかける事態に至ったか、そこはちゃんと解明するべきですよね。

序審法廷制度、恐ろしや…。

御剣検事はなぜ真宵を起訴したのか

上記の通り、被害者の状態や動機が不明という点を見ても、真宵が千尋を殴ったとは言い難い状況にも関わらず、ほぼ証人の証言だけで起訴した御剣くん。(まぁ、逆転裁判はそういうゲームだから面白いんですけどね)

当時はまだ色々と疑惑があった時期とはいえ、実際に優秀な検事である御剣くんは、なぜ真宵ちゃんを起訴するに至ったのでしょうか。

★有能さを遺憾なく発揮している御剣くん主人公の逆転検事第1話「逆転の来訪者」の考察記事は、こちらから。

【逆転検事】「逆転の来訪者」を考察! 御剣怜侍は、最初から犯人がわかっていた?

序審法廷制度

第一に、逆転裁判の世界では、

 

序審法廷

 

という制度が採用されています。

増え続ける犯罪への対策として、まず有罪か無罪かのみを判決する制度で、この序審法廷は最長3日で結審するシステムです。

しかしほとんどは1日で結審してしまい、しかもその結果はほとんど有罪判決で終わるというのが、逆転裁判世界での刑事事件裁判の現実です。

 

ここだけを見ると「なんて滅茶苦茶な!」とは思いますが、通常、検察側は犯罪を証明できるか証拠を吟味して起訴するかしないかを決めるため、現実世界の裁判でも、起訴からの有罪判決率はそこそこ高い結果になっています。

逆転裁判の世界では序審法廷の期間が最長3日なこともあり、検察側が証拠を吟味する時間が限られてしまっていて、目撃者がいるならばそちらに頼った方がより早く結審できる状況のようですが、これら序審法廷制度の背景をまとめてみると、

 

  • 増え続ける犯罪への対策としての、序審法廷制度
  • 弁護士と違い、公務員である検察は次々と新たな刑事事件を担当せざるを得ない状況
  • 検察は物的証拠を吟味するより、生きた目撃者の証言に頼った方が仕事がスムーズに進む
  • 最長3日で結審しなければならない、スピーディな審理が求められる法曹界の人間たち

 

ということで、はっきり言ってしまえば、

 

弁護士の反証ありきの法廷制度

 

なのだと考えられます。

要は、

 

弁護士が検察の主張に反証できないのであれば、即有罪

 

という考え方です。

現実世界に当てはめるとちょっと恐ろしいですが(笑)、逆転裁判の法廷を見ている限り、目撃者の証言だけで裁判長も「もう決まりで良いですかな」的な発言を多くしているので、序審法廷の裏にはこのような暗黙のルールが存在しているのでは、と考えられます。

犯罪者を憎む御剣怜侍

さて、ここで、御剣はなぜ真宵を起訴したのか。に戻ります。

 

序審法廷制度を導入していることから、犯罪増加の一途を辿った逆裁世界の警察・検察は、多忙を極めていると推測できます。

依頼人がいないと仕事が始まらない弁護士に対し、「検事局始まって以来の天才」と揶揄される御剣は、午後のティータイムを楽しむ時はあっても、毎日起こる犯罪にひたすら向き合っていたのでしょう。

忙しい中、現場に足を向けることはほとんどなかったでしょうから、警察が捜査して集めた証拠品や証言だけで推理を組み立て、法廷に臨んでいると、これはアニメでも言っていました。

現に糸鋸刑事は、過去の恩義はもちろんのこと、警察の捜査を全面的に信頼してくれている御剣の姿勢も好ましく思っています。

 

また、御剣くんは15年前に起きた「DL6号事件」をきっかけに、犯罪者を憎むようになっています。

この事件によって唯一の肉親だった父を失うばかりか、その父の命を奪った(と思われた)人間が、心神耗弱を理由に無罪判決を受けたからです。

検察になった彼のポリシーは、

「罪を逃れるためならば嘘を吐く犯罪者たちを、全て有罪にすること」

でした。

つまり、

 

  • 多忙を極めていた御剣は、警察の捜査を全面的に信頼していた
  • 過去の経験から、逮捕された犯罪者を全員有罪にすることが御剣のルールだった

 

これらのことを踏まえると、

 

単純に、警察が真宵を逮捕したから

 

起訴したのではないでしょうか。

忙しいために現場に足を運べることが少ないので、ドジっ子の糸鋸刑事はともかく、警察によって行われた捜査を全て信頼することで、次々舞い込んでくる仕事をスピーディに処理していたのです。

なので、一番最初に挙げた証言と現場のムジュンや、動機の曖昧さも、ぶっちゃけ御剣くんは重視していなかったのだろうと思われます。

「それも問題では?」と思いがちですが、ここで、先程申し上げた序審法廷制度のあり方が大きく関わってきます。

「犯罪者を全て有罪にする」

ことがルールの御剣君の推理・主張が万が一間違っていれば、

 

弁護士が必ず反証してくるはず

 

であり、

 

弁護士が反証できないのであれば、検察側の主張が全面的に通る。

 

これだけの話なんですね。

これぞ、序審法廷制度の真の恐ろしい部分ではあるのですが、しかし、逆転裁判の世界では犯罪が増加し続けているため、このような制度を採用せざるを得なかったのでしょう。

改めて、成歩堂くんのツッコミ男っぷりには頭が下がる思いです。

まとめ

逆転裁判・蘇る逆転から、第2話「逆転姉妹」をガチ目に考察してみました。

現場の状況から生じるムジュン、そもそも被告人である真宵に実の姉を手にかける動機がない等、真宵が犯人であるとは断定できないにも関わらず、目撃者の証言だけで起訴に至った御剣くん。

御剣くんが真宵ちゃんを起訴したのは、

犯罪が増加している逆裁世界では検察は多忙を極めているため、警察が用意する証拠品を全面的に信頼し、過去の経験で御剣くん自身が犯罪者を憎んでいることから、警察によって逮捕された被疑者も確実に有罪にするという彼のルール

に則って、起訴したのだろうと考えられます。

序審法廷自体が弁護士の反証ありきの制度なので、黒い噂はあれど、御剣くんの天才検事という立場を危うくさせるものはなかったのでしょう。

まだシリーズ序盤の話なのに真犯人がラスボス級に強者なのは驚きますが、成歩堂くんの師匠である敏腕弁護士の千尋さんが追い詰めていた相手なのだから、ある意味納得ですね。

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【逆転検事】「逆転の来訪者」を考察! 御剣怜侍は、最初から犯人がわかっていた?

 

「逆転姉妹」も収録されているシリーズ1~3は、これ一本で楽しめます。

PS4版もあります。

アニメも非常に良いです!!

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