【FF7考察】派生作品からの後付け設定による矛盾? バレットはコレル魔晄炉爆破事件の真相を知っているのか

 

リメイク版が発売されることで注目されているFF7ですが、原作のFF7が発売された後に次々と派生作品が発売され、後付け設定が色々となされた結果、どうしても原作の本編ストーリーと矛盾が生じる部分が多く出てきました。

FF7リメイク発売前に、今回はその後付け設定のひとつから、FF7の主要人物・バレットと、コレル魔晄炉の爆発事故について考察します。

 

コレル魔晄炉爆発事故とは

FF7でのコレル魔晄炉爆発事故と言えば、

バレットの故郷のコレル村で起きた、魔晄炉での爆発事故

のことです。

コレル魔晄炉事故については、バレットの詳細記事の所でも少し書きましたが、

【FF7】リメイク版ではどうなる? バレット・ウォーレスという人物

 

原作の無印FF7では、

  • 神羅によって建設中だった魔晄炉で、爆発事故が発生
  • 事故の原因が魔晄炉建設反対派のせいだと決めつけられ、スカーレット率いる神羅私設軍によって村は焼き払われた

という設定でした。

 

それが、派生作品のBCFF7によると、

  • コレル魔晄炉の建設を阻止するため、元祖アバランチが魔晄炉を爆破
  • その元祖アバランチに資金提供していたのが、神羅社長プレジデントの息子・ルーファウス
  • タークスはコレル魔晄炉爆破を阻止するため、懸命になって動いていた

こんな感じに変更になっていました。

 

元祖アバランチとは、当時の反神羅組織のひとつで、規模が大きい過激派グループのことです。
裏でルーファウスからの資金提供もあったからなのか、当時は神羅に手痛い打撃を与えられるほど大きい組織でした。

ただの爆発事故という設定から、元祖アバランチとの抗争が裏にはあったという設定になったというわけですね。

バレットはコレル魔晄炉爆発事故の真相を知っているのか?

この後付け設定が生じたことで疑問になるのが、

果たしてバレットはこの事故の真相を知っているのか?

という点です。

私の推測ですが、おそらくバレットは事故の真相を知りません。

バレットの立場では知る由もないし、良い意味でも悪い意味でも単純なバレットには、事故の真相については深く考える必要はなかったからです。

その理由は2つあります。

コレル魔晄炉爆破は重要機密事項だった

まず大前提の理由として、コレル魔晄炉が一時的にでもアバランチに占拠され、結果爆破されたことは、神羅幹部の誰にも知らされていない超重要機密事項でした。

それもそのはず、神羅に敵対するアバランチに裏で資金提供をしていたのが、実はプレジデントの息子であるルーファウスだったなんて、笑うに笑えない事実です。(当時のルーファウスは、完全に世間知らずのお坊ちゃんでした)

周りから見れば超がつくほどの親バカにも見えるプレジデントは、いずれは自分の地位を息子に譲るつもりでもいたので、息子の大失態を他の幹部たちに知られたくなかったのかもしれません。

コレル魔晄炉についてはタークスに秘密裡に処理するように命じ、ルーファウスはタークス本部に軟禁という形でその場を収めたので、コレル魔晄炉の事件にアバランチが関わっていたことを知っている神羅の人間は、プレジデント親子とタークスのみです。

幹部の一人であるリーブですらこの事実を知らされていないのだから、後に仲間?になったリーブから、バレットが真相を聞くこともなかったはずです。

結果的に神羅が村を焼き払った

BCFF7では、爆破事故後のコレル村で、何が起きたかは描かれていません。

が、爆破後にプレジデントが、スカーレットにコレル村に行くように命じているので、おそらくこれが無印FF7へと繋がるサインとなっているのでしょう。

つまり、爆発の真相がどうであれ、スカーレットたちがコレル村を焼き払ったのは変えようのない事実であり、バレットにしてみれば、神羅によって故郷や妻・親友・右腕を奪われたのも、変えようのない事実なのです。

結果だけを見れば神羅がバレットの全てを奪ったのだから、情熱一直線な性格のバレットが、爆発について詳しい真相をどうこう深く考えることは、なかっただろうと考えられます。

コレル魔晄炉爆破事故の小さな矛盾

ここまで見ると特に矛盾点はないですが、ひとつ気になるのが、BCFF7では、アバランチがコレル魔晄炉を占拠したことで、タークスたちもコレル魔晄炉に向かいます。

この時、タークスの一人がバレットの協力によって魔晄炉内に潜入しています。
(BCFF7ではプレイするタークスの名前を自分で決めるので、それぞれのタークスの公式名はありません)

当時の二人の会話を見ても、バレットが相手をタークスと把握しているかは微妙な所です。

ただ、相手(タークス)が

「魔晄炉の建設を邪魔しようとしている人間(元祖アバランチのこと)を止めに来た」

と言っている辺り、当時はバレットもタークスという存在を知らなくても、武器を持った目の前の黒服スーツの人間を神羅側の人間だと思うのは、当然のことでしょう。
(さすがに一般人に機密を喋るほど、タークスも馬鹿じゃないと思われる)

しかし、村を神羅に焼き払われてから数年が経ち、自身もアバランチとして活動していれば、タークスという特殊部隊の存在を知ることになったのではないでしょうか?

万が一知らなくても、無印FF7本編中にツォンたち一行がタークスだと自己紹介し、皆同じ制服を着ているのだから、

 

「あの時(爆発事故前に)協力した奴は、神羅のタークスだった?

でも、あいつ(タークス)は建設の邪魔をしようとしている奴らを止めようとしていたのでは…?」

 

と、何かしら疑問に思わなかったのか…?

無印FF7のバレットは、当たり前ですがタークスに対して何の疑問も持たずにいるので、どうしてもこの辺りが、後付け設定による無印FF7の小さな矛盾点、と感じてしまいます。

バレットの性格だと、多少疑問に思ったとしても、結果的に神羅に村を滅ぼされたんだから、

 

「あの時は騙されたに違いない!」

「結局何もできずにタークスが爆発を起こして、それを隠すために村が滅ぼされたんだ!」

 

などと、思い込みそうではありますが。

というか、おそらくこのパターンでしょうね(笑)

まとめ

少し細かいですが、派生作品であるBCFF7の後付け設定のひとつ、コレル魔晄炉爆発事故について考察してみました。

バレットは、まさか元祖アバランチが自身の故郷の魔晄炉爆発に関わっていたなんて、微塵も想像していなかっただろうというのが、個人的な推測です。

リメイク版では、本編の過去に当たるコレル魔晄炉の事故について、BCFF7の後付け要素を取り入れるのか、非常に気になる所です。

 

無印FF7の原作は、追加ムービーもあるインターナショナル版がオススメです。

 

FF7リメイク発売されました!

 

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