【FF7R考察】マーレさんの「ティファと仲良くするんだ」の意味とは? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part3

 

前回の続きで、FF7R物語の展開を細かく原作と比較してみながら、順を追ってツッコミや感想を入れながら考察をしていきます。

これまでの考察と見解が違う部分も出てくることもありますが、ご容赦くださいませ。

 

*以下、FFⅦ REMAKEのネタバレがあります! FFⅦ関連のゲームを未プレイの方はご注意ください*

 

Chapter3 セブンスヘブン ③

今回は、ティファとクエストをこなす所からです。

★第1章(壱番魔晄炉爆破作戦)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】原作との違いを細かく挙げながら、第1章を考察してみる *追記あり! 黒い羽根のワンシーンが興味深い!?

★第2章(八番街でのエアリス・セフィロスイベント)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】フィーラーの登場により、エアリスとの初会話も変化! 原作との違いを細かく挙げながら、第2章を考察してみる

★第3章前半(セブンスヘブンでティファと会話イベント)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】クラウドも2周目なのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part1

★第3章中盤(七番街スラムでティファと集金イベント等)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】ティファはクラウドの話をどこまで聞いていたのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part2

 

七番街スラムでクエストイベント

七番街スラムでは、ティファと二人で「なんでも屋」の仕事=クエストイベントを行えます。

主にモンスター退治がメインで、これは、初めて「なんでも屋」としての仕事を行うにあたり、クラウドの腕を生かす一番手っ取り早い方法だったからでしょう。

自警団の団長さんに話を聞くと次々とクエストが発生して、スラム住民を困らせるモンスターを退治しに行くことになります。

その中で特に印象的だったクエスト依頼主が、グレンさんという女性。

とても気が強い性格で、七番街スラムをこよなく愛す自警団員です。

モンスターがスラムの廃工場に入り込んでしまったため、神羅兵士に退治するよう頼んでも彼らは上の命令がないからと動いてくれず、代わりにクラウドたちが退治すると、

グレンさん生微笑み。

後から考えると、この微笑みはクラウド並に貴重だったことがわかります(笑)

ここで何もしてくれなかった神羅の一般兵士の悪口を言い出すので、元ソルジャーの肩書きを持つ本来はガチで元一般兵士だったクラウドが、冷静に彼らを庇うような言葉を口にすると、

一気に表情が怖くなるという(笑)

報酬はキチンと払ってくれるし、単純に地元愛に溢れる方なだけなんでしょうけど、神羅兵士を庇っただけで途端にクラウドに攻撃的になるという、ちょっと怖い女性でした。

軍隊は有事の際に混乱しないよう指揮系統をはっきりさせる必要があり、上官の命令に従うのは基本中の基本なので、ここでの会話は完全にクラウドの方が正論を言っているのですが、グレンさんの立場だと上の命令がないと動けない兵士に苛ついてしまうのでしょうね。

てゆーか、罵倒してくるグレンさんとは少なくとも顔見知りなら、少しはクラウドを庇ってよティファちゃん…(泣)

 

おまけ。

罵られた後、ベティちゃんの猫ちゃんたちから「トモダチ」と認めて貰えたらしく、かなり癒されました(笑)

ティファの特別イベント……の前に

七番街スラムでのクエストを全てこなすと、ティファのExイベントが発生します。

初心者の館で「村を出てからのことを聞きたい」と言ったティファのお願いが、Exイベントで実現するのですが、

「その前にアパートに戻らない? 少し休もうよ」

なんと、ティファからのお誘いでアパートに戻ることになるのです。

これ、クラウドかティファの部屋で休もう、という意味ですよね?

 

一人暮らしをしている女の子が、同年代の男性を二人が住むアパートに誘うなんて…!!
あらヤダ、ティファちゃんってば~!!(笑)

 

と、一瞬だけ下衆いオッサン感覚でムフフな気持ちになったけど、しかし若い頃を思い出すと、これってクラウドを異性として見てない、純粋な友達だと思ってるからできる所業ですね。

少しでもクラウドを異性として意識してたら、さすがにアパートには誘わず、セブンスヘブンに戻るのでは?と思います。

ティファが原作の頃の「オクテ」設定を引き継いでいるなら、尚更自分たちが住む部屋で一緒に休もうなんて誘ないでしょう。
(と言っても、Rティファは原作の頃より性格がマイルドになって変わった感が否めないし、魔晄炉爆破も消極的になったという変更が既になされているので、原作設定の性格だった「オクテ」は引き継いでいない可能性も充分にあります)

 

そんなこんなで、部屋の前には大家のマーレさん再び、です。

「これは依頼だよ ティファと仲良くするんだ」

ここの会話、ティファと「仲良くしろ」と言うのが、友情的でも恋愛的でもどちらの意味でも取れる曖昧な表現になっていて、所見の私は単純に恋愛的な意味だと解釈していました。

「しているつもりだ」と返すクラウドの後に続くマーレさんの話が、

「上っ面だけだろ そんなのはね 掃いて捨てるほどいるよ」

「あいつらとは違うんだろう」

と続いたからです。

友達的な意味で仲良くしろと言っているなら、「あいつらとは違うんだろう」なんて言い方はしないだろうと思ったのです。

スラムの他の住人のことはまだしも、マーレさんはアバランチを陰ながら支援してくれているようなので、アバランチでもあるティファが他のメンバーと仲間としてしっかり絆を築いていることを知っているなら、上記のようなセリフは絶対に出てきませんよね。

しかし、詳細は下記の記事で考察していますが、少なくともジェシーは思想の違いでティファを心底信頼はしていないので、互いに信頼を寄せている関係=本当のトモダチ、とは言い難い関係です。

★ティファとジェシーの仲は?

【FF7R考察】アバランチの女性メンバー、ティファとジェシーは仲が良かったのか

 

それが原因で「上っ面だけ」の友情ではない本当の意味でティファと「仲良くしろ」とクラウドに言っているのなら、ティファに本当の意味での友達がいないのはジェシーだけが一方的に悪いわけではないのだから、マーレさんの言葉はとんだお門違いということになります。

単純に孫フィルターがかかって「ティファは悪くない!」となっているだけの可能性もありますが、孫同然のティファがなぜテロ活動に消極的なのか、それが原因でティファが一人悩んでいることを知っていての上記の台詞だとするなら、理解もできるんですけどね。

「ティファと仲良くして、ティファの悩みを聞いてやってくれ」

という意味だったのかな、とも思えますから。

しかし、所見ではそこまで詳細に考察もしていなかったので、単純に恋愛的な意味で「仲良くしろ」と言っているんだな、と私は解釈していました。

ティファの外見だけ見て言い寄って来る他の男たちと違い、彼女の内面をちゃんと見て「仲良くしろ」とクラウドに言っているのかな、と。

 

…が!!

 

後に英語版をプレイしてみたら、

「She needs a friend ―a real friend」

 

と、はっきり「友達」と表現されていたので、驚きました。

日本語と違って、曖昧な表現ではないんですね。

英語版のマーレさんに対しクラウドは、

「もう友達だ」

と答えていて、幼い頃に友達が欲しかったのにいなかったクラウドのことを考えると、

大人になってティファと対等に友達になれて良かったね~!!

と、ついオカン目線でクラウドを見てしまいました(笑)

 

「だったら、ティファが話してる時にアンタちゃんと話を聞いてあげてる? 本当にあの子やあの子の気持ちを考えてる?」

「それとも、聞いてるフリをしてるだけ?」

日本語とはだいぶ意味が違いますね。

これは先程申し上げたように、

 

ティファが一人悩んでいることを知っていてのこの台詞だとすると、全く矛盾もせず大いに理解できる台詞

 

です。

ティファは同じ女性アバランチのジェシーと「親友」の付き合いはなかっただろうと推測できるだけに、英語版をプレイしてみると、ティファを本当に孫同然に思って心配していることが伝わる、わかりやすい台詞でしたね。

つまりマーレさんは、

 

クラウドに、ティファと本当の友達になって話を聞いてあげてくれ

 

と頼んでいたのです。

ふたりきりの時間

さて、ようやくティファと二人きりの時間です!

このイベントは必須の固定イベントではないですが、色々面白いシーンでしたね。

「聞かせて」

村を出てからのこと」

ティファ可愛いですね~。

この台詞の前、僅かにクラウドの息遣いが聞こえるんですよ~(ニヤニヤ)

初めて年頃の女の子の部屋(しかも一人暮らし)で二人きりになったであろう精神年齢16歳のクラウド君は、近付いてくるティファに何を考えたんやろね~(笑)

「え」

 

え、じゃねーよ!と素でツッコんでしまう…(笑)

 

確かにね、恋愛経験がほぼ無い16歳の少年がいきなり女の子の部屋に上がれたのだから、大いに何かを期待してしまうシチュエーションではあるけれども!(笑)

 

まぁ冗談はここまでにしておいて、この後、村を出てからのことを尋ねられたクラウドが話し出します。

「俺がソルジャーになった頃には状況が変わっていたんだ」

「憧れていたような仕事はなくて 神羅のために働く ただの…」

ここで、クラウドは言い淀みます。

この話の元ネタは、もちろんザックスでしょうね。

CCでは、戦争終結のためにザックスがウータイに派遣される話から始まります。

久しぶりの現場の仕事の後は無事に戦争は終わったものの、その後は行方不明になったジェネシスやアンジールの調査など、上からの命令とはいえ、ザックス(とセフィロス)にとっては嫌な仕事が続いていました。

こういった経緯が、上記のクラウドの台詞に繋がるのでしょう。

 

ザックスという人間に密接に繋がりのある話を向けられると頭痛を起こすクラウドですが、ザックスの過去を元にソルジャーの経歴を話すだけでは、頭痛は起こらないのです。

 

言葉に詰まってしまったのは、実際にはソルジャーだった記憶がないからで、ザックスから聞いた話からも話せる内容がなかったからでしょう。

再会のお祝い

空気を読んだティファが話を変えて再会のお祝いをしようと提案したところで、9章でのコルネオ嫁オーディションの時のドレス選び選択が発生します。

この選択肢によって、コルネオ嫁オーディション時のティファが着るドレスが変わるわけですね。

となると、本来はクラウドからリクエストされたドレスを、コルネオの嫁に選ばれなければいけないオーディションでティファは着たということになります。

 

どうしてティファは、クラウドからリクエストされたドレスを嫁オーディション時に着たのでしょうか?

 

もしかしたら6月に発売されるユフィの追加エピソードでその点も演出されるかもしれないので、今回は軽くサラッとだけ考察してみると、この日の夜(クラウドがジェシーの依頼を受けている時)にクラウドからリクエストされたドレスを密かに新調していたとして(明日が伍番魔晄炉爆破作戦本番だけど楽しみには勝てなかった?)、

 

単純に嫁オーディションに相応しい洋服がそれしかなかった

 

のでは?と推測しています。

「ないけど 用意するの」

ティファも普段はお洒落する機会も少なかったから、おそらくオーディション時に着ていたドレスが唯一のオーディション向けの衣装であり、更に8~9章にかけての時点でコルネオの嫁に選ばれなければいけない緊急事態であれば、唯一手元にあるドレスを着ることになるのも必然でしょう。

そう考えると、9章のやけにクラウドに対しアッサリとしたティファの態度も、少々頷けるような気がします。

9章の考察は、また追々で。

 

「楽しい計画」の話をしている時は、クラウドの表情も柔らかくてイイですね。

ティファをはじめとした同年代の少年少女たちと仲良くしたかったのに、できなかった彼の幼少期を考えると、ついオカン目線になりがちです(笑)

幼少期と言えば、この再会のお祝いはきっとティファにとっても初めてのことだったのでしょう。

 

ニブルヘイムでの幼少期時代、ティファといつも一緒にいた取り巻き3人組の男の子たちは、まさに本当の意味でのティファの幼馴染なのですが、その内の一人は原作に出てきたよろず屋の息子の可能性があります

原作では、よろず屋の息子くんは7年前にクラウドと同時期に村を出て、ミッドガルに辿り着いています。

仮に、取り巻き3人組の一人がよろず屋の息子であるなら、そのことは手紙でティファにも伝えているようなので、

ニブルヘイム事件が起きた5年前にティファがミッドガルに流れ着いた時、クラウドよりもよっぽど本当に仲の良かった幼馴染であるよろず屋の息子くんの消息を、ティファも少しは気にしていたのでは?

と思います。

故郷はセフィロスによって焼き尽くされ、村人も全滅に近い状態にさせられたのだから、15歳の少女が2年前に村を出た幼馴染に会いたいという気持ちが起こるのはごく自然のことです。

「そうだ 再会のお祝いしよう」

しかし、実際にはこの5年の間に幼馴染くんとは会えていないと思われます。

故郷を失くしたティファにとっては、ミッドガルに来ているはずの幼馴染にも会えないまま5年も経過しているので、現実に隣近所に住んでいた同郷のクラウドと七番街スラムで再会できたことが純粋に嬉しくて、「お祝いしよう」という発想が出たのはないでしょうか。

二人は幼少期、特別仲が良いわけではなく幼馴染とは言い難い関係ではありましたが、原作設定を引き継いでいるならば、

 

この時点のティファは単なる同郷のクラウドを幼馴染(Rでは友達と表現)だったと思い込んでおり、そんなティファの思い込んだ記憶をクラウドの中のジェノバ細胞が読み取っているため、現在偽人格のクラウドもティファとは幼馴染(Rでは友達)だったと認識

 

しています。

友達だった(と思い込んでいる)二人が再会のお祝いをしよう、というのは全く自然な感情で、だからこそクラウドも、素直にティファの提案に頷いているのです。

また何より、

 

アバランチの過激な爆破計画に気持ちが乗り切れていないティファには、「楽しい計画」を立てている時はまさに、ひと時の心の休息時間

 

だったように思えます。

この後マーレさんにも「ご機嫌だね」と指摘されるほどに、クラウドとの「楽しい計画」はティファの心を明るくさせたのでしょう。

 

取り巻き3人組の一人がよろず屋の息子でないとしても、仕事探しでミッドガルに出て来た男の子たちは他にもいるようなので、その中にティファと仲の良かった子がいた可能性は充分にあります。
(よろず屋の息子くんの手紙にも、ニブルヘイム出身のメンバーで集まりみんなでティファの話をした、とあったので、そこに実際にティファと仲良く遊んだ男子がいたとしてもおかしくない)

長くなりましたが、なんにせよ、

 

ティファがスラムで生活するようになってから、クラウド以外の同郷の友人とは会えていない

 

のだろうと推測できます。

★クラウドとティファは幼馴染だった?

【FF7R考察】クラウドとティファは本当に幼馴染だったのか?

「マーレさんには内緒」の意味

Exイベントの最後に見られる、ティファの代表的な可愛いシーンです。

楽しい計画を立てた所で店に戻ろうと言うティファに、元々アパートには休みに戻って来たと認識しているクラウドは、

「休まなくていいのか?」

と聞きます。

これに対しティファは、

「時間 もったいなくて」

「マーレさんには内緒」

と言うのです。

所見では、正直ここのティファの言葉の意味がよくわからなくて首を傾げてしまったのですが、英語版をプレイしてみたら、

「正直に言うと、まぁまぁ元気なんだ」

「マーレさんがいつも正しいわけではないのよ」

となっていて、日本語版とまたニュアンスが違うので驚きました。

この英語版を聞いた後だと、上記のティファの日本語版は、

 

「(アパートで休んでる)時間がもったいなくて」

「(マーレさんはスラムの心得として「疲れたら休め」と言っているから)マーレさんには内緒」

 

つまり、

 

スラムの心得である「疲れたら休め」は、ティファもスラムの師匠?であるマーレさんから教わっているけど、ただ休むだけの時間をティファはもったいなく感じているから、心得を教えてくれたマーレさんには疲れていることも内緒ね

 

という意味なんだろうと、私は解釈しました。

英語版とも少々ニュアンスが違いますが、日本語版のあの短い言葉の真意を推測するとこんな感じかな、と。

英語版をプレイしてみると、日本語版とはニュアンスが違う台詞も多数ありますが、英語版の方が物語を理解するのにわかりやすい台詞とかむしろ日本語版より深みのある台詞もあるので、とても参考になりますね。

セブンスヘブンに戻って

ティファと二人きりの時間を過ごせたので、セブンスヘブンに戻ります。

「スラムの天国 セブンスヘブンで 癒しのカクテルをいかがですか?」

Rではアイドルのようなあざと可愛いポーズをとってくることが多いティファちゃん、完全に接客業に慣れ切っています。

店に入ればバレット親子がいて、「作戦会議を始める」と言うバレットにティファが驚くのですが、

「今から? じゃあ 次の作戦は…」

この様子から察するに、どうやら伍番魔晄炉爆破作戦は、バレットの独断か、既に地下の秘密アジトにいるビッグスと相談して決めたかのどちらかで、どちらにせよ、ティファにとっては伍番魔晄炉爆破が明日行われることについては予想外だったのでしょう。

壱番魔晄炉爆破から、少し日を空けて決行すると思っていたんでしょうね。

「会議の前に 報酬をもらいたい」

クラウドの申し出は当然です。

本来なら昨日任務を終えた時点で貰えた報酬が、今日になってティファに集金を手伝わされても未だ約束の2000ギルに届かないのです。

 

それなのに!!

 

「取り込み中だ」

「会議が終わるまで 黙って待ってろ」

 

え、コイツ何言うてんの??( ゚Д゚)ポカーン

 

こちとら自分の仕事の報酬を正当に請求してるだけやで! 上から目線で待て言う権利はお前にはないんやからな! 偉そうにするのは昨日の仕事の報酬を払ってからにしとけや!!

所見では、まさかのティファよりも有り得ない酷い対応に驚きを通り越して呆れる俺ウドでしたが(笑)、後でちょっと多めに残りの分を支払ってくれたので、溜飲が下がりました。←単純

原作の頃は、報酬の話題を出されたら「ぐっ…」となりながらも、ここまで横暴な態度ではなかったんですけどねぇ。

やはりバレットは、物語が進むとジワジワと魅力が出てくるキャラなんですかね。

と言うか、ここまで言われて黙って何も反論しないクラウドがええヤツ過ぎて泣けます。

カッコつけクラウド炸裂

次のシーンはクラウドが超絶カッコつける第二弾シーンティファがカクテルを提供してくれるシーンで、これは原作でも同じようなシーンがあります。

原作では、壱番魔晄炉爆破の任務成功後、伍番魔晄炉爆破作戦の前にティファに近付くと、カクテルを飲むか訊かれる選択肢が出る会話が発生します。

原作でのここの会話は固定イベントではなく、あくまで任意のイベントでしたが、Rではこの会話が直前のバレットの逆切れの流れからリアルに再現されて、固定イベントとなりました。

突然の作戦会議から報酬の支払いが遅れることで、ティファがカクテルをご馳走してくれることになります。

バレットからは「ティファもすぐ来いよ」と言われていましたが、これまでのこともあり、さすがにティファもここでクラウドは放置できなかったのでしょう。

選択肢の内容は原作と変わりません。

ただ、Rでは「そんな気分じゃない」を選んでも、ティファがカクテルを作ってくれます。

それにしても、

「キツイの くれないか」

 

言い方がとにかく キ ザ !!(笑)

 

お酒なんてまともに飲んだこともなければ、ましてやバーに来たことも無かったであろう精神年齢16歳のクラウド君、という感じなんですかね~。

台詞が文字だけの原作では全くわからなかったですが、こんなキザな言い方だったとは(笑)

クラウドはグイッと飲んでたけど、初?久しぶり?のカクテルだと一気に酔いが回りそうですよね(「キツいの」だし)。

しかしクラウドは特別クラッとした雰囲気でもなかったので、そもそも彼はお酒が強い方なのかもしれませんね。

英語版では「hard aid bitter」と「苦い」のも加えて注文していましたが、パッと見は案外すんなり飲めていた様子でした。

そして、

「きれいだ」

 

クラウドが「beatiful」って言ったー!!

 

…と、所見ではクラウドが「きれい」と言う単語を発したことに驚いてしまいました(笑)

カクテルを見て「きれい」なのか、その向こうにいるティファを見て「きれい」なのか、ここも曖昧にボカしているという印象でしたが、私は

 

カクテルの色を見て「きれい」と言っている

 

んだなと解釈しました。

ディレクターの鳥山氏曰く、このシーンは

「知識先行の若者がカッコつけてみたものの、どこかズレている」

クラウドを意識したらしいので、そういった意図があったならば、単純にバーでカッコつけちゃったクラウド像を描きたかったんだろう、と思ったのです。

 

更によく見てみると、カクテルの向こうにいるティファを見て「きれい」と言っているなら、座っているクラウドの目の高さから考えて、ティファの胸あたりを見て言っていることになりますよね…。

手に持ったカクテルの先は、ちょうどティファの胸辺りに見えます。

ちょっと目線を上げないと立っているティファとは視線が合わない距離で、クラウドは目の高さまで上げたカクテルと同じくほぼ正面を見て「きれい」と言っているのだから、目線の先は胸周辺ではなくても、少なくともティファの顔を見て「きれい」とは言っていません

照れ隠し?で顔以外を見ながら「きれい」と言っているにしてはやけにドヤ顔ですし、そもそも、ティファがカクテルを作ってくれた会話の流れで、

 

聞かれたわけでもないのに、クラウドがいきなり前触れもなく女性の容姿を褒めるとは考えにくいので、ここは鳥山氏の仰る通りの理由で、カクテルを褒めた

 

のでしょう。

一方、照れ笑い?苦笑い?にも見えるティファは、

自分が「きれい」と言われたと勘違いして照れ笑いした

あからさまにカッコつけてきたクラウドに苦笑いした

どちらも可能性はありますが、私としては、Rでは案外ツッコミ属性のあるティファちゃんとはいえ、後者だろうなと思っています(笑)

まとめ

Chapter3後半1は、原作には無いティファとの特別イベントと、原作にもあるカクテルイベントでした。

Rでは、

  • 七番街スラムでのクエストイベントが追加
  • クエストイベントを全てこなすと、ティファとのExイベントが発生
  • 伍番魔晄炉爆破作戦は急遽決定
  • ティファのカクテルイベントが固定イベントに変更

というように追加・変更がなされました。

クエストイベントで七番街スラムを歩き回れたのは楽しかったですね。

★続きの第3章後半2を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】ティファはなぜ魔晄炉爆破に消極的姿勢になったのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part4

 

発売からもう1年ですよ~。

マテリアルアルティマニアも、読み応え充分。

 

 

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