【大長編・映画ドラえもん感想】ドラファンが「のび太の恐竜」を語り尽くす!

 

シリーズ全てが映画化もされている、大長編ドラえもん。

子供の頃からドラえもん大好きでドラえもんが人生の教科書だったアラフォー世代が、大長編・映画の第一作目に当たる、「のび太の恐竜」の感想をまとめてみました。

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大長編・映画ドラえもん のび太の恐竜

映画は1980年に公開されました。

大山のぶ代ドラえもん映画としても、第一作目に当たる記念すべき映画です。

新しい声優さん方でも、2006年にリメイクされています。

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【映画ドラえもん感想】「のび太の恐竜2006」の感想! 原作・旧作映画とも比較してみた

 

冒険の舞台は、実際に恐竜が生息していた白亜紀の時代。

今回はファン歴30年以上の主婦が、そんな「のび太の恐竜」を100回以上見た感想をつらつらと述べていきます。

*「のび太の恐竜」の考察記事はこちらから!

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*以下、少々ネタバレがありますのでご注意ください*

 

ピー助が可愛い

まず、のび太のペット?となった恐竜のピー助が可愛いです。
(厳密に言えば、フタバスズキリュウのピー助は恐竜に分類されないようですが)

原作のピー助はもちろん、

 

声が入ることで可愛さが100万倍

 

となった映画版ピー助。

ピー助の声は、1980年版ではドラミちゃんでもお馴染みのよこざわけい子さん、2006年のリメイク版では今やイケメン俳優に成長した神木隆之介さんが担当されています。

ピュイピュイ鳴く姿と声がとっても可愛いですわ~。
シータがピュイピュイ言ってる姿も、マルクルがピュイピュイ言ってる姿も、どちらも想像すると可愛すぎますわ~。

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.1 のび太の恐竜」19ページより引用

ワンコのようにお出迎えしてくれるピー助です。
こんなの可愛くないワケがない。

のび太を親だと思って慕っている姿もとっても健気で、親心をキュンとくすぐられるんですよね。

ピー助を堪能するだけでも、この映画は何杯でもおかわりできます。

白亜紀の恐竜たち

ピー助は可愛いですが、他に登場する恐竜たちは少々違います。

原作の藤子・F・不二雄先生が恐竜好きだったこともあり、原作でも映画でも、

 

当時の恐竜たちが迫力満点の戦闘シーン

 

をたくさん見せてくれるのです。

映画公開時は1980年だったので、現時点でわかっている古生物学上の姿とは違う姿で描かれていますが、それもまた面白い点ですね。

特にティラノサウルスは、現在考えられている姿とはだいぶ違う全身像で描かれています。

最新の研究では羽毛が生えていたことがわかったようですし、約40年前に想像されていたティラノサウルスと現在のティラノサウルスの復元姿を見比べてみるのも、恐竜ファンならばとても面白いと思いますよ!

のび太がカッコイイ

そして今作のポイントとしては、大長編らしくのび太がカッコイイ!

ドラえもんが作中でも言っているように、今作ののび太はドラえもんに頼らず(道具以外で)、全部自分で考え、自分で決断して、行動しています。

大長編シリーズののび太は短編よりも若干カッコ良くなるのは有名な話ですが、この「のび太の恐竜」は、その傾向がとても顕著に出ている作品です。

大長編でも映画でも、のび太のノロマさとかすぐにドラえもんに頼るとか悪知恵だけは人一倍とか、そんなのび太の短所がとことん描かれている作品もある中(個人的には「のび太のパラレル西遊記」等)、今作ではそんな姿は鳴りを潜め、終始ピー助を守り、原作ではしずかちゃんを思いやり、物語も引っ張っている存在なのです。

物語の冒頭ではいつもの出まかせを言っていますが、ドラえもんに「無理!」と投げ出されてからは、仕方なしとはいえしっかり自分で解決しようと化石の勉強をし、一人で化石を探した点においては、他作品にはあまり見られない正真正銘ののび太一人の頑張りでした。

現代では生きにくいピー助を白亜紀に戻すことを決断したのものび太ですし、そのピー助が本来の生息場所とは違う場所にいるとわかったので何がなんでも日本に戻す!と決意したのものび太です。(原作では、道中やはり体力の無さを露呈していましたが)

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.1 のび太の恐竜」31ページより引用

ピー助のため、ピー助を元の時代に戻すことを決めたのび太。
邪な考えがない、こんな凛々しいのび太は、大長編だからこそ見られます。

「のび太はピー助を卵から孵化させた親のような存在だから、ピー助の面倒を最後まで見るのは当然だろ!」

と言われるかもしれませんが、時代は白亜紀、危険な恐竜たちがわんさかいる世界で、しかも悪役でもある黒い男からもピー助を狙われている状態で、絶対にピー助を見放したりせずにいられたことは、そう簡単にできることではありません。

今作では、とにかく最初から最後まで、のび太の思いやりと頑張りが随所で見られるので、見ていて清々しいです。

じんわり泣ける

何よりも「のび太の恐竜」で言いたいのは、最後の最後のシーンがとても良い!ということ。

「のび太の恐竜」の最後と言えば、もちろんのび太とピー助の本当のお別れのシーンです。

一度目のお別れシーンも非常に切なく、のび太になりきって映画を見ているともうヤバいです。
(ちなみに、ピー助とのお別れシーンは原作の方が切なく描かれています。超空間に入ってもピー助の鳴き声が聞こえてくるあたりが、軽く涙を誘います)

しかし更にじんわりくるのは、ここではありません。

 

のび太が部屋で一人、ピー助と遊んだボールを抱き、ピー助を思い出すシーンです。

 

こののび太の何気ない行動が、ドラファンである私の胸を熱くさせてくれます。

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.1 のび太の恐竜」189ページより引用

のび太が、本当にピー助が大事で、大好きだったことが窺える一コマ。

特に映画では、最近の子供向け映画でもよくありがちな、明らかに客を泣かせにきている感動ゴリ押し脚本ではないのに、大人になって見返すと本当にじんわり泣けるんですよ。

ピー助とお別れした後に、ピー助の幸せを願って、ピー助との思い出の品のボールを抱いて、ピー助を思い出すのび太のさりげない優しさが、存分に伝わってくるんですよね。

 

泣かせにきてないのにそれでも自然に涙が出る映画って、本当に人の心に響く良い作品だと個人的には思います。

 

そういう意味では、藤子先生がご存命だった頃の大山のぶ代さんドラえもん映画は、良作品ばかりでしたね。

特にのぶドラの「のび太の恐竜」は、楽しくわくわく、最後は予想外に自然とじんわりさせてくれる、本当に本当に大大大好きな作品です。

まとめ

というわけで、大長編・映画シリーズ「ドラえもん のび太の恐竜」をドラファンが語り尽くしてみました。

  • ピー助が可愛い
  • 白亜紀の恐竜の迫力満点の登場シーン
  • 大長編らしくのび太がかっこいい
  • 泣かせに来ていないのにじんわり泣ける

点が、「恐竜」の見どころです。

今から見ると映画の絵柄は少々古く見えるかもしれないですが、内容は現代物と比べても全く遜色のないアニメ映画となっています。

大人でも、お子さんと一緒に見て一緒に楽しめる作品ですよ!

 

大人は懐かしい大山ドラです。

「のび太の恐竜」も入っているDVD BOXで、初期のドラ映画を見返すのも一興。

原作の漫画も面白し!です。

 

 

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