【大長編・映画ドラえもん感想】ドラファンが「のび太の海底鬼岩城」を語り尽くす!

 

大長編ドラえもんファン歴30年以上、大のドラえもんファンが、大長編・映画の第4作目に当たる、「のび太の海底鬼岩城」の感想をまとめてみました。

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大長編・映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城

映画は1983年に公開されました。

冒険の舞台は、太平洋・大西洋の海底、及び海底王国「ムー連邦」。

今回は、「海底鬼岩城」の感想をつらつらと述べていきます。

 

*以下、「海底鬼岩城」のネタバレがありますのでご注意ください*

 

屈指の名脇役、バギーちゃん

「海底鬼岩城」と言えば、もちろん最初に語るテーマは彼。

 

バギーちゃん

 

です。

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」7ページより引用

正式名称は、水中バギー

人工知能を持った車型機械で、ドラえもんのように人間らしい感情を持っている車です。

はじめはただのポンコツ便利な乗り物なだけかと思ったら、終盤で一気に読者の度肝を抜かしてくれた名脇役でもあります。

バギーちゃんは旧声優陣の大山さんたちも「一番印象に残ったキャラ」に挙げているほどで、ゲストキャラである海底人のエルも充分にカッコイイ戦士ですが、ラストのバギーちゃんがそれはもう勇敢過ぎて、私の中では、

 

「海底鬼岩城」=バギーちゃん素敵作品

 

という刷り込みが30年前からなされています。

映画版の声優、三ツ矢雄二さんのコミカルな演技も、本当に原作そのままのイメージです。

バギーちゃんはなんといっても、はじめは印象が良くないキャラだったのが、ラストにドドンと見せ場を作り、物語の重要な演出を担ってくれた所が大いに泣けます

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」47ページより引用

ドラえもんにはハッキリと、「性格が良くない」=「性格が悪い」と言われてしまうほど…。

子守りロボットであるドラえもん以上に、まるで子どものように人間らしい感情を剥き出しにしているからでしょうか。

その反面、「機械」だから善悪の判断ができず、ジャイアンとスネ夫の命を脅かす行為を平然としてしまいます。

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」184ページより引用

走りたくないからと、正面からドラえもんをドつく凶行にも及びます。

車型の人工知能搭載の機械であれば、「人間に危害を加えてはいけない」というプログラミングがなされていそうですが、相手は「ロボット」のドラえもんだからオッケーと判断したのでしょうか?

なんにせよ、高速で走っても持ち堪えられる鋼鉄の車体を持ちながら、

 

自分の感情を最優先に、持ち主であるドラえもんすらもドついてしまうのが、バギーちゃん

 

なのです。

そんな彼も、壊されそうになった時に仲裁に入ってくれた静香ちゃんには心を許すようになり、

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」200ページより引用

他のメンバーにはいくら頼まれても協力してくれなかったのに、静香ちゃんの涙には即座に反応しちゃいます。

そして、まさに静香ちゃんのためだけに、ドラえもんもビックリの壮絶な体当たりでポセイドンをドつき回し、壮絶な最期を遂げ……これが結果的に、地球を救うことになりました。

敵がいる海域を怖がってみんなを乗せて走ることすら拒否していたバギーには、「地球を救おう」とかそんな崇高な考えはなかったはずで、そこにあったのは、

 

純粋に静香ちゃんを思いやる気持ちだけ

 

でした。

最初のイメージが決して良く描かれていたわけではなかったのに、最後の最後で一途に静香ちゃんへの気持ちを貫いたバギーちゃんの行動が、「海底鬼岩城」の見所を語る上で欠かせないものになったことは、間違いありません

未知なる海底世界

さて、「海底鬼岩城」の舞台は、太平洋や大西洋の海底です。

前作「大魔境」と同じく地球上での冒険ですが、今作は海の底……海は身近な自然ながら、海底となると人間が知っているようで知らない世界で、

 

未知なる土地の冒険

 

という意味では、大長編4作目でも健在です。

未来のひみつ道具、テキオー灯で海底でも地上と同じように過ごせるようになったのび太たちは、1万メートル以上も海の底まで潜り……

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」81ページより引用

地球の底の底!!

生身では絶対に行けない深い海の中の世界を、藤子先生はわかりやすく描いてくださいました。

ドラえもん大長編のほとんどに共通していますが、現実では簡単に行けない場所だからこそ、ドラえもんたちが冒険してくれることで、当時まるで自分も冒険している気分になれたものです。

宝を積んだ沈没船やオカルトネタで有名なバミューダトライアングルなど、海洋ミステリーの要素もふんだんに取り込んでいて、「ドラえもん海の作品」と言えば、私は真っ先にこの「海底鬼岩城」が思い浮かぶほどです。

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」39ページより引用

海底でキャンプをしたり、ドライブをしたり、深海魚を観察したり、夢と冒険を繰り広げる中、海底ならではのトイレ事情を説明してくれるリアルさも好きです。

同じ人間、海底人から学べる夢と現実

「海底鬼岩城」は、

 

同じ人間ながら初めて陸上人以外の種族

 

が登場するお話で、これが海底人です。

前作「大魔境」は犬が進化した犬人間がアフリカの奥地で文明を築いていましたが、海底人は我々と同じ人間です。

進化の過程で陸から海に戻り、海底で文明を築いたとのことで、

 

同じ人間であるにも関わらず、地球の陸上以外で全く違う生活様式を営んでいる

 

のかと思うと、子ども心にまさに夢と想像が広がった瞬間でした。

ドラえもんの世界では、地底でも恐竜が進化した恐竜人が住んでいたり、雲の上ではやはり同じ人間の天上人まで住んでいたりで、本当に夢があって素敵です。

 

藤子・F・不二雄、小学館「大長編ドラえもんVOL.4 のび太の海底鬼岩城」164ページより引用

陸上で石器時代と言われる頃、海底ではバウワンコ王国同様に既に高い文明を築いていたということで、陸上人の文明がいかに遅れているかがわかります。

*「のび太の大魔境」バウワンコ王国の考察記事はこちらから!

【大長編・映画ドラえもん考察】「のび太の大魔境」バウワンコ王国の生活レベルが5000年間も向上しなかった理由とは

 

しかし、海底人は恐ろしい悩みを抱えていました。

物語の前半は夢溢れる海底での冒険から、少々の伏線を挟み、後半は海底人から地球滅亡の危機を知ったことで、一気に緊迫した雰囲気になります。

現実にバミューダトライアングルの真相は、海底人同士の戦争による最悪の置き土産ということも判明し、「海底鬼岩城」は、まさにリアルな国同士の争いも垣間見れる、

 

夢とロマン、そしてガチな現実をも教えてくれる

 

教科書のようなお話なのです。

まとめ

大長編・映画シリーズ「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」をドラファンが語り尽くしてみました。

  • 名脇役、バギーちゃん
  • 未知なる海底世界
  • 海底人から学べる夢と現実

が、「海底鬼岩城」の見所です。

バミューダトライアングルの謎は、ポセイドンの仕業ですよきっと!!

 

今作「海底鬼岩城」から、ドラえもん映画シリーズと言えばこの方、芝山氏が監督をなさっています。

原作の大長編を読むと、映画で忠実に再現していることがわかります。

DVD BOXもオススメ。

 

 

1 Comment

Я

鉄人兵団を真面目に考察すると実はとんでもない戦力・技術力だとかナントか。

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