【FF7R考察】ティファはクラウドの話をどこまで聞いていたのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part2

 

前回の続きで、FF7R物語の展開を細かく原作と比較してみながら、順を追ってツッコミや感想を入れながら考察をしていきます。

これまでの考察と見解が違う部分も出てくることもありますが、ご容赦くださいませ。

 

*以下、FFⅦ REMAKEのネタバレがあります! FFⅦ関連のゲームを未プレイの方はご注意ください*

 

Chapter3 セブンスヘブン ②

前回、天望荘で一晩眠ったので、今回は朝からティファと集金作業です。

 

★第1章(壱番魔晄炉爆破作戦)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】原作との違いを細かく挙げながら、第1章を考察してみる *追記あり! 黒い羽根のワンシーンが興味深い!?

★第2章(八番街でのエアリス・セフィロスイベント)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】フィーラーの登場により、エアリスとの初会話も変化! 原作との違いを細かく挙げながら、第2章を考察してみる

★第3章前半(セブンスヘブンでティファと会話イベント)を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】クラウドも2周目なのか? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part1

フィルターの集金作業

ティファと行う七番街スラムでのクエストは、原作には一切なかった新イベントです。

原作では二日連続で魔晄炉爆破作戦という流れでしたが、Rでは設定がよりリアルになったせいか、爆破の影響で翌日は列車が完全運休ということになり、中一日空いています。

クラウドがマーレさんにどやされた後にセブンスヘブンに行くと、早速とばかりにティファからフィルター交換&集金作業の話を聞くことになります。

約束の報酬2000ギルを全額払えないのもどうかと思うのに、今度は本来クラウドには全く関係のない集金作業まで手伝わせるという鬼の所業…

 

いやもう舐めとんのか(怒)

 

これ、現実社会で言うと、相手に支払わなければいけない代金が手元になかった時、

「すぐに他の業者から売掛金を回収してくるんで、もう暫く支払いは待っててください!」

と言う所を、

 

「すぐに他の業者から売掛金を回収してくるんで、あなたも一緒について来て貰ってむしろあなた自身で集金して、それを私の支払いということにしてください!

 

と言ってるのと同義ですからね?

クラウドにしてみたら集金作業は「部屋を紹介してくれたお礼代わり」くらいの認識かもしれませんが、当然のように集金作業を頼んでくるティファの行為は、常識ではまず有り得ません(笑)

それとも、スラム街ではお客に集金を手伝わせるのは常識なのか?

そうだとしたら納得だけど……FF7は大企業神羅も登場する現実にも近い世界観でもあるので、ちょっとそこだけドラクエのようなお使い方式だと、なんだか不自然に感じます。

原作でも、報酬のお金をバレットが投げつけてきて、「おいゴラ!」と思ったけど(笑)

しかもよくよく考えたら、

 

ティファだって充分強いんだから、お守り代わり(クラウド)もいらなかったのでは?

 

普段はその拳でモンスターも一蹴し、武器を持つ神羅兵士相手にも臆することなく闘い、顔見知りのジョニーですら華麗に気絶させることもできちゃうティファなら、いくらお金を出し渋った相手が脅してきても、戦闘力5の一般人ならば片腕でコテンパにできてしまうような…。

それなのに、あえてクラウドに集金作業を頼むティファちゃん。

これはもう、完全に「クラウドと一緒にいたい」言い訳なのでは??

クラウドは七番街スラムに来たばかりで、昨日は壱番魔晄炉爆破任務もあってゆっくり二人で話もできなかったから、「集金作業」を良い理由にして少しでもクラウドと一緒にいたかったから…と考えれば、ティファのこの理不尽な行動にも大いに理解できちゃいますね!

前日の時点で既にクラウドに集金を頼む気マンマンだったのも、クラウドに今日の予定を空けさせることで、一緒の時間を過ごしたかったのです。

 

【FF7R考察】クラウドとティファは本当に幼馴染だったのか?

また、こちらの記事にも書きましたが、クラウドとティファは本来幼馴染とは言い難い関係でも、FF7Rが所見プレイヤーには、二人が「同郷の友達」くらいの認識と受け取ってくれれば、ティファの多少のワガママを友人のクラウドが受け入れてあげるのも、不自然には映らないでしょう。

むしろ、

 

「仲が良い」からこそできる、二人の仲を余計に印象付けられる

 

のではないでしょうか。

実際に、ティファには「素が出る」クラウドなので(ディレクターの野村氏曰く)、同郷の親しみから出る柔らかい雰囲気がクラウドにはあるように感じます。

元は同郷の二人が思いがけず遠く離れた地で再会できたのだから、クラウドがついティファに「素が出る」と言うのも大いに納得できるお話なのですが、仮に「2周目説」が正しいとなると、ティファと一度は家族のように共に生活していたわけなので(AC)、無意識下でクラウドはティファに「素が出る」、ということなのかな? なんてことも考えたり…。
(R後半、クラウドはACで星痕症候群に侵されていた腕を抑えていたので、少なくともAC後の2周目なのかな、と)

しかし、原作では精神世界イベント後で自我を取り戻した「素が出た状態のクラウド」より、「気取ったクラウド」の方がティファは気に入っていたようでした。

Rティファは、(まだ本来のクラウドではないとはいえ)「素が出る」クラウドをどう思っているのでしょうね。

 

更に、ここで原作との違いが顕著なのが、

「回収した代金はそのまま受け取って 来たばかりで なにかと入り用でしょ?」

ティファのこの発言です。

 

原作では仕事を貰う側のクラウドの方が、「仕事を受けてやるよ」と少し立場が上のような雰囲気でしたが、Rではティファの上記の発言から、あくまでアバランチ側が仕事を与える立場であり、クラウドの方がいわゆる下請け的な、「仕事をください」の立場になっていることがわかります。

元々集金はティファたちアバランチ側がやるべき仕事であり、更にクラウドが危険な仕事をした結果の正当な報酬にも関わらず、支払いが遅れた&集金を手伝わせる&分割払いになることを謝罪もせず

 

「回収した代金はそのまま受け取って」

 

ですからね。

いくらクラウドが「今日中に貰えるなら構わない」とは言っても、そこは社会人として一言詫びのひとつでも入れてくれても良いのでは、と思います。

ティファはなりに気を遣った発言で、原作と違い今後クラウドには仕事を依頼するつもりがなかったためなのかもしれませんが(この件については後述しています)、本来はティファ自らが集金してクラウドに支払うべき代金なだけに、幼馴染フィルターがあるとはいえ、クラウドとアバランチが原作とは違う立ち位置にいるなと感じました。

いざ集金へ

俺ウドと違って根が善人のクラウドは、文句ひとつ言うことなく集金作業へ。

が、お客相手に、

「あんたには無理だ」

 

早速やらかす新人営業マン!?

 

これにはティファも慌てます(笑)

愛想が決して良いとは言えないクラウド、私がティファなら、「人選を間違えた…」とソッコーで集金係を頼んだことを後悔する所です。

Rのアイテム屋さんはセブンスヘブン常連の若いお兄さんでしたが、原作では腰の曲がったおじいさんだったのキャラ設定がだいぶ変わりました。

 

お次はマーレさん。

ティファをしっかり守れと言われますが、

「私 けっこう強いから それは大丈夫」

 

強いと自覚しているなら、クラウドいらんかったやん。

 

原作同様、「クラウドと一緒にいたかったから説」が、改めて濃厚になってきました。

乙女スキルを発動したなら、全面的に仕方あるまいね!!

「こんな愛想なしだもの 戦うことくらいしか取り柄がないんだろ」

更にマーレさん、クラウド本人を目の前に堂々と酷いことを言いますが、クラウドは俺ウドと違って普通にええヤツやで~。

戦うだけでなく、根も優しくなければ、わざわざティファの仕事を手伝ったりしませんで~(笑)

少しここで「おや?」と思ったのが、クラウドの「元ソルジャーの経験の元」であるザックスは、

 

「俺はソルジャーだから、戦っていればいいんだ!」

 

とCCで言っていましたが、

「そんなことは―」

クラウド本人は、マーレさんの言葉を否定しようとしたんですよね。

 

「ただ戦っていればいい」と考えていたソルジャーのザックスと、「戦うことだけが取り柄ではない」と考えた、実はソルジャーではなかったクラウド。

 

現在はジェノバ細胞の影響で「理想のクラウド」を演じているクラウドでも、やはりザックスとクラウドは別人格ということがよくわかる演出でした。

★ジェノバ細胞はザックスの感情もコピーした?

【FF7R考察】ジェノバ細胞は感情も読み取れる? クラウドがティファやザックスの感情を読み取ったのか、仮説も含めて徹底検証してみた

 

この時はティファも、実際に長く深く付き合ってるのはクラウドよりもマーレさんだから(しかもアバランチを支援してくれているし家賃も無償だし)、いきなり同郷の友達をけなし出したマーレさんではなく、無愛想のクラウドを注意していました。

ドンマイクラウド!(笑)

 

最後は、しょっぱなから喧嘩腰の武器屋のおっちゃんです。

原作でも偉そうなおっさんでしたが……このお怒り具合だと、JSフィルターを使用したのは初めてだったのでしょうか。

後で「武器が売れなくて気が立ってた」とは言っていますが、本当にフィルターの効果がなかったのか、効果はあったのになかったと言っている単なるクレーマーなのかは、なんとも判断つきませんね。

ただ、ティファを見た武器屋の入口に立っていた自警団?曰く、

「フィルター交換かな」

と言っているので、少なくともティファは、普段からフィルター交換のためにあちこちを出入りしていたことがわかります。

最初にクラウドに集金の説明をした時も、

「踏み倒す気満々の人もいるんだ」

と言っているので、今回の武器屋のおっちゃん以外にも、難癖なのか正当なクレームなのか、どっちにしろ代金を踏み倒そうとした連中はそこそこいるのでしょう。

一般人相手にいきなりその拳で脅す……ということはティファもしなさそうですが、武闘家の彼女なら少なくとも自衛するには問題ないので、普段は一人で集金しながら、ティファを女性だからと舐めてかかって支払いを拒む相手には、後に強面のバレットや、自警団員で七番街スラムに顔の利くビッグスやウェッジに同行して貰っていた可能性も高いです。

クラウドは明らかに強面と言うよりかは正統派のイケメンなので、背も高く筋肉ムッキムキのバレットよりは効果は薄いのではと思いますが(笑)、武器屋のおっちゃんは職業柄、相手の強さを見極めるのが上手いのか、意外とすんなり支払っていましたね。

バスターソードとザックス

ご縁が大事だとティファから教わったので、早速、自警団の方々に会いに行きます。

詰所は武器屋の二階にあり、

原作では、元ソルジャーのクラウドが色々解説する、FFシリーズでは定番となっていた初心者の館でした。

Rでは自警団の詰所になっており、クラウドたちが行くと、自警団員でありアバランチでもあるビッグスとウェッジが当番で詰めています。

そこでビッグスが武器の改造の話題を出すと、

「小細工なんていらないっ(キリッ)」

 

なんなんでしょうね、突然に入るこのクラウドのイキりは…(笑)

 

真面目に考えれば、バスターソードはアンジールからザックス、ザックスからクラウドへと受け継がれた、ソルジャーの夢と誇りの象徴です。

CCではザックスがバスターソードを握って祈る姿をクラウドも見ていますし、クラウドもバスターソードを無意識にザックスと結びつかせて、とても大事にしているのでしょう。

 

そんなこんなで、彼らの紹介でモンスター退治に出かけますが、

「まかせて スラムでいちばんのガイドよ」

 

こんなポーズを素でできちゃうティファちゃん、めちゃあざと可愛い~。

 

こっちも似たようなのだけど、自然と可愛いポーズをしてますね。

原作はカクカクポリゴンだったから細かい動きはわからなかったですが、Rのティファは中々女性らしい可愛いポーズを取ることが多いので、原作よりもあざと可愛さがアップしていますね。

 

「いい剣だな おまえとの絆を感じる」

ガレキ通りでのモンスター退治を終えて再びビッグスたちの元へ戻ると、ビッグスからバスターソードの調子を訊かれて褒められます。

「ああ ずっと一緒――」

クラウドが言いかけた所で、恒例となりつつある、あの頭痛です。

 

本来元ソルジャーではないクラウドは、もちろんバスターソードと「ずっと一緒」だったワケがありません。

バスターソードは、つい最近命を落としたであろうザックスから受け継いだばかりのものです。

なのでこの頭痛は、Chapter1でも起きた頭痛のように、

 

親友のザックスに関連付く話

 

だから起きたものではないかと推測しています。

ティファはクラウドからどこまで聞いていたのか

「村を出てからのこと 聞きたいな」

クラウドの様子を心配したティファのこの台詞は、原作と少々違いがあります。

原作では、七番街スラムで再会したクラウドから村を出た後の話を聞いている内に、

 

「……ちょっと変だな。クラウドの話してること 少しずつ変だなと思ったの」

「知ってるはずのことを知らなかったり 知らないはずのことを知ってたり……」

 

とティファは感じて、色々確かめたかったけど、

 

「でも、聞いたら……クラウドどこか遠くへ行ってしまいそうで……」

 

結局どうしていいかわからず、まだ時間が必要だと思って、側で見守るためにアバランチの仕事を紹介した…という流れでした。

それがRでは、

 

クラウドが村を出てからの話を詳しく聞いていないらしい

 

のです。

となると、Rのティファは、一体どこまでクラウドから話を聞いているのでしょうか?

「元ソルジャーで現在はなんでも屋」であることはティファも知っているなら、「セフィロスの事件」=「ニブルヘイム事件」をきっかけに神羅を辞めたことは既に聞いているのでしょうか?

 

仮に、ティファがクラウドからほとんどの話を聞いていないとするなら、色々とティファの行動に矛盾や違和感や出てきます

 

まず、

クラウドから詳細に話も聞いていないのに、一体どんな理由で彼にアバランチの仕事を紹介したのか?

という点です。

アバランチの仕事は、今回の自警団の依頼のように「ちょっとそこらのモンスター倒してきて☆」という次元ではない、人道的にも大いに問題のあるれっきとしたテロ活動で、見つかれば即神羅兵士に捕まる立派な犯罪行為でもあります。

そんな大それた仕事を、自称元ソルジャーとはいえ、ティファの中では7年ぶりに再会した同郷の友達(と呼べるかも微妙だけど)にいきなり依頼したとなると……ちょっとティファの方がヤバくないですか?

原作では、

 

(色々話を聞いた後で)ちょっと様子がおかしいクラウドを、側で見守りたい

 

という理由がありましたが(それでもテロ活動の協力依頼をしたのはどうなの?という点は置いといて)、クラウドから詳細に話を聞いていないとするのがRティファ設定なら原作の理由は当てはまらず、Rでは自分ですら消極的姿勢を取っているテロ活動に無関係の人間を誘うのです。

クラウドの方が仕事と割り切っているとはいえ、自分たちの正体(反神羅組織アバランチであること)を簡単に打ち明けること自体がかなりの危険行為であり、元ソルジャーの実力もわからず、「なんでも屋」としての仕事の前歴もなく、ただティファと同郷という理由だけでクラウドを全面的に信用してテロ活動の援助を依頼したとするなら、ティファ自身の危機管理能力が無さ過ぎです。

なので、原作同様に、

 

「クラウドを側で見守りたい」という私的な感情があったからこそ、後述する理由も加わり、クラウドを信用してアバランチの仕事を紹介した

 

ということでしょう。

 

そもそも、クラウドから詳しく話を聞いていないのであれば、

ティファはなぜ、7年ぶりに再会したクラウドに故郷の件を問いたださないのか?

という根本的な話にもなります。

なんといっても、

 

ティファにしてみればクラウドは「元ソルジャー」を名乗っているのだから、自分の村を滅ぼしたセフィロス=神羅と同列の人間

 

なわけです。

まずは7年前に起きた事件のことを「どういうことだったのか?」と尋ねるのが普通だし、

クラウドが現在、ソルジャーを辞めただけの神羅を憎むわけでもない単に元神羅の人間であるなら…
クラウドにとっても故郷が滅ぼされたとはいえ、神羅側の立場で「あれは仕方なかった」と割り切っているようなら…

元々は神羅に対して憎しみがあったティファなのだから、バレットが抱くような不信感をクラウドに感じるのが通常の感情だと思います。

しかし、Rのクラウドとティファも、原作と同じく最初から友好的な雰囲気ですよね。

詳しくクラウドから話を聞いていないのなら、こんな関係にはなれません。

おそらくRでも、「セフィロスの事件」をきっかけに神羅を辞めたこと等、クラウドから聞いています

「神羅を憎む気持ちもわかる」(=英語版では「神羅を倒すためならいつでも歓迎だ)」

村を滅ぼされたティファの気持ちにクラウドが同情しているのはもちろん、ここには、

 

「だから自分も(神羅を憎むきっかけとなった事件を機に)ソルジャーを辞めた」

 

という意味もあったのです。

クラウドは神羅側の人間ではなく、むしろ5年前の事件をきっかけに神羅を憎む側になり、こういった話をティファも聞いていたので、同じ立場(同じ故郷を滅ぼされた)であるクラウドを信用できた、というわけですね。
(自称ではありますが、実際にソルジャーを辞めていることが「神羅側ではない」根拠になっている)

「5年ぶりだ 少しは変わるさ

原作と設定が違うのかな?と感じたのは、ここですね。

原作では駅で再会した時にクラウドから「5年ぶり」という言葉を聞いてティファは首を傾げていますが、Rでは、この時の会話に出た「5年前」という言葉が、二人の間に出た初めての具体的な数字だったように感じました。

突然出て来たクラウドとの具体的な記憶の相違だっただけに、ティファも「え?」という短い返事だけで終わってしまったのでしょう。

だからこそ、

翌日になって自警団の依頼が落ち着いた所で、ティファはクラウドが村を出てからの詳しい経緯を聞きたい、と思ったのではないでしょうか。

5年前の事件がきっかけでクラウドが神羅を辞めたことは聞いたけど、クラウドの中ではティファと5年ぶり、ティファの中ではクラウドと7年ぶりという記憶違いの正体を確かめるために、7年前に村を出たクラウドのその後を聞きたかったのです。

魔晄を浴びた瞳が怖いティファ

その後、固定イベントとして、ジョニーが神羅兵に連れて行かれるイベントがあります。

普段から余計な一言も多く、神羅兵にも歯向かってボコられることもあったと言うジョニー君。

Rではティファたちをアバランチかもしれない?と薄々感じており、かつ口が軽い、という立ち位置に変わっていましたが、原作ではそんな設定は一切なく、単純にティファに対して好感情を持っていたセブンスヘブンの常連でした。

彼が七番街スラムを去ったのも、表向きは「男を磨く旅に出る」ためでした。
(他のスラム住民の話も加味してみると、クラウドとティファの幼馴染という間柄を知り、勝手に二人の仲を勘違い?失恋したと思い込んだ?ため、旅に出ることを決めたようです)

これが、Rでは大幅に変更。

クラウドに脅迫されてスラムを出る、という流れになりました。

神羅兵に職務質問され連行されることになったジョニー、彼の口からアバランチのことが漏れる前になんとか助けようとティファが動き出し、「なんでも屋」の開業を手伝ってくれた礼としてクラウドも協力することになったのですが、

「もう やるしかないよね」

最初はジョニーを助ける気でいたティファも、彼の口から早々に「アバランチ」の言葉が出てきそうだったので、パンチだか蹴りを食らわして、一発でノックアウト……即座に作戦変更です。

ティファの動きに全く躊躇いが見られなかったのがイイですね(笑)

が、アバランチのことを神羅兵に聞かれたくないのはわかりますが、めちゃくちゃ自分らの顔を見られた後に神羅兵を全員ぶっ飛ばすだけでは、まるで意味がないのでは?

 

「起きちゃう前に離れよう」とティファも言っていたので、兵士たちは気絶しているだけです。

クラウドとティファは正面から顔を目撃されているため、彼らが目を覚ました時の方がヤバいと思うのですが…。

まぁ、クラウドも八番街では兵士に囲まれて、顔も背中の剣も目撃されまくっていましたものね。

神羅幹部によって泳がされているだけなのでしょうが、クラウドもティファも兵士相手に雑な振る舞いだなと思わざるを得ません(笑)

「口を封じる」

ジョニーに関しても、ある意味クラウドの方が冷静に口を封じようとしますが、さすがにジョニーのことは以前からの顔見知りなため目の前で息の根を止めるには当然抵抗があるでしょう、ティファもクラウドを制止させ、脅すだけに止めます。

この、一連の行動に一切の戸惑いを見せないクラウドに、ティファはここで初めて、彼に恐怖を抱いた素振りを見せます。

Rでは爆破作戦に消極的姿勢のティファとはいえ、それでも過激派アバランチメンバーの一員で、それなりに危ない橋も渡ってきたはずですが、幼い頃のクラウドを知っている??だけに、冷徹にも見える現在のクラウドには驚いた…のかもしれません。

 

「クラウド こわいよ」

と言うティファの言葉に、クラウドは返事をしません。

 

「クラウド やっぱり変わったね」

「例えば その目 前はもっと――」

 

魔晄を浴びたソルジャーの瞳を、ティファはなんと思ったのか?

ティファの表情や口調から察するに、決して良い意味で変わったと言っているようには感じ取れません

ティファの父を手にかけ、ティファ自身にも刀を向け、故郷を焼き尽くしたあのソルジャーと同じ瞳だからでしょうか。

これに対しクラウドは、

「ソルジャーだからな 魔晄の目だ」

ティファの言葉に戸惑うこともなく、堂々と答えます。

ここのティファの態度も、原作と大きく違う点ですね。

原作ではソルジャーになったクラウドに対し、

ティファは夢を叶えたクラウドを肯定的に受け取り、魔晄の瞳については一言も言及しませんでしたが、

 

「そっか」

Rのティファの反応はたったこの一言、原作よりもかなりリアクションが薄いです。

原作ティファは魔晄炉爆破にも物怖じせず、クラウドにも再びアバランチの任務を手伝って貰いたかった=7年前の約束を守って貰いたかった、という真意もあり、ソルジャーになれたクラウドを肯定的に受け取っていたのでしょう。

 

反面、Rティファは魔晄炉爆破に消極的で、おそらく既にこの時点で、

 

今後のアバランチの任務をクラウドに手伝って貰おうとは考えていない

 

のではないでしょうか。

「クラウドを見守っていたい」という理由ではじめはアバランチの仕事を紹介しても、結果的に彼をテロ活動に巻き込んでしまったことをティファは「反省してる」と口にしていましたし、ジョニーを助けようとした時も、最初は一人で行こうとしていました。

 

クラウドをこれ以上、アバランチに深く関わらせないようにしていた

 

ように感じます。

だからティファは、クラウドの今後のために「なんでも屋」の足掛かりを共に作り、マーレさんに頼んで彼の当面の間の住まいを確保してあげたのです。
(結果的にいつも彼を頼ってしまうんですけどね)

 

…が!

 

Rでは原作にはないリアルなイベントが追加され、映像も現在の技術でリアル化したことも加わり、今後アバランチの仕事を元ソルジャーのクラウドに頼ろうと思っていないティファには、「クラウドがソルジャーになった事実」よりも、

 

「魔晄を浴びたソルジャーの瞳」及び「冷徹に見えるクラウドの行動」の方に意識が向いてしまい、セフィロスに父を亡き者にされ村を滅ぼされたティファは、否応にも恐怖を感じてしまった

 

のではないか…と推測しています。

まとめ

Chapter3中盤は、原作には無い七番街スラムでのイベントでした。

Rでは、

  • 壱番魔晄炉爆破作戦の報酬を、ティファと共に集金する
  • 「なんでも屋」の仕事の足掛かりを、ティファが手伝ってくれる
  • ジョニーは薄々アバランチの正体に気付いている
  • ジョニーが七番街スラムを旅立つ理由が変更
  • ソルジャーになったクラウドを、ティファが怖がる演出がある

というように追加・変更がなされました。

ここは原作にはなかったイベント盛りだくさんで、プレイしていて新鮮でした。

★続きの第3章後半1を、感想や考察を入れながら振り返ってみた

【FF7R考察】マーレさんの「ティファと仲良くするんだ」の意味とは? 原作との違いを細かく挙げながら、第3章を考察してみる Part3

 

続編のニュースはまだか!

マテリアルアルティマニアも、読み応え充分。

 

 

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