【金田一少年の事件簿】「異人館ホテル殺人事件」典型的な努力型の犯人を破滅に追い込んだ原因とは?

 

金田一少年の事件簿「異人館ホテル殺人事件」から、犯人を破滅に追い込んだ原因について、考察します。

 

*以下、「異人館ホテル殺人事件」のネタバレ(犯人等)がそこらに散りばめられているので、未読の方は要注意*

 

犯人「赤髭のサンタクロース」とは

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版8巻119ページ)

正体は、不破鳴美(本名・北見蓮子)。

自分の実の双子の妹や、金田一少年の後輩の佐木くん含む(アニメ版では生還)、過去の犯罪も含めれば合計5人(アニメ版では4人)も手にかけました。

(赤髭とか言ってるけど、実際は金田一少年シリーズではお馴染みの、包帯グルグル巻人間です)

主な動機は、過去に犯した犯罪と自分の正体を知られ、脅迫されたからです。

養父母から受ける屈辱的な生活が嫌で10代の頃に家出、そこで出会ったチンピラ男に麻薬中毒にさせられた不破は、「このままではいけない」と別れ話を切り出したものの逆に脅されてしまい、衝動的にサツ害。

逃亡生活の果てに自ら命を断とうと故郷である釧路の岬に行くと、既に自ら飛び降りた人物=本物の不破鳴美さんの遺書を発見したことをきっかけに、彼女の戸籍の乗っ取りに成功します。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版8巻17ページ)

おそらく、本物の不破さんの容姿に似せて整形した顔がこちら。

それからは努力に努力を重ねて、なんと東大に合格してキャリアの警官に。

自身をどん底に追い込んだ麻薬の売人を逮捕しようと捜査を続け、ようやく関係者を逮捕できると思った矢先、ひょんなことからその関係者に自分の過去と正体を知られ、逆に脅迫されてしまい、彼らを消すことを決意するのですが…。

★「異人館ホテル殺人事件」の登場人物、万代鈴江についての考察記事はこちら。

【金田一少年の事件簿】「異人館ホテル殺人事件」女優・万代鈴江は本当に優しい人物だったのか?

犯人の努力は素直に凄過ぎる

一度はクスリ漬けにされ、指名手配犯にまでなり、自ら人生を終わりにしようとどん底を歩いていた不破鳴美=本名・北見蓮子さん。

(船津紳平/さとうふみや/金成陽三郎/天樹征丸、講談社「犯人たちの事件簿」6巻45ページ)

謎解きの最中、高校時代の自分の姿を突然映写された時の、人間の素直な反応です(笑)

当たり前ですが、元々の容姿は双子の妹である文月花蓮にそっくりです。

蓮子は、絶望していた所に先に自ら命を断った本物の不破鳴美さんの遺書を読んだことで、彼女の人生をそのまま乗っ取ることにします。

 

そこからは、蓮子の努力の快進撃です。

 

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻60ページ)

まず、サラッと「麻薬の禁断症状を克服して」とか言ってるけど、これだけでも物凄いことですよね。

生半可な努力ではどうにもならないことを、サラッと一言だけで終わらせるなんて…。

更に、「バイトをしながら死に物狂いで勉強し、一年後に東大に合格です。

高校2年の12月に家出をして、その後はすぐにクスリ漬けでまともな勉強をしてこなかっただろうに、元々勉強はできた方だったのでしょう。

蓮子は10年前の3月、17歳の時に起こした事件で指名手配を受けており、「高校2年の12月」に家出しているという前提がある以上、現在の不破や花蓮の年齢から考えても、クスリ漬けになったのは長くても3ヶ月程度ほどの期間です。

何年も常用している人間に比べたら、まだまだマシだったということなのでしょうか?

それでも、

 

「元中毒者」
「勉強にブランクあり」
「バイトと受験勉強の二重生活」

 

というハンデがありながら、たった1年で明智警視も卒業した東大に合格するなんて……蓮子、アンタすげーよ。

しかも、その後は地元の北海道警のキャリア組として、登場時は警視にまで昇進しています。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻61ページ)

警察になったのも、自分をどん底に追い込んだ麻薬の売人を逮捕したいから、というのが志望動機です。

過去の犯罪とか戸籍乗っ取りとかを無視してここだけを見れば、純粋に凄いことです。

執念に近いその信念は決して揺るがず、大元の売人逮捕のために単独捜査までして、自分の人生の不運を全て覆そうとするその努力は、称賛に値します。

裏切られたと思い込んだ末に

しかし、どん底から這い上がったその努力は凄まじいものの、蓮子は実の妹から裏切られたと思い込んでしまったことで、何もかもが破滅します。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版8巻41ページ)

実は蓮子の双子の妹である、文月花蓮=本名・北見花江さん。

10年前、最初の罪を犯した後、幼い頃に生き別れた花江の自宅に逃げ込んだ蓮子は花江に匿って貰おうとしますが、タイミング悪く警察が花江の自宅にやって来たことで、「妹が自分を警察に売った」と思い込みます。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻71ページ)

しかし、花江も言っているように、おそらく花江は本当に何もしていません。

もし隠れて通報していたら、「警察に行きましょう」なんて言葉は出てきませんし、言葉巧みに安心させて自宅に居座らせるはずです。

もしかしたら花江は、罪を犯した姉に付き添い、一緒に警察に出頭する覚悟もあったかもしれません。

警察は単純に、チンピラ男と同棲していた蓮子の身元を調べ、血縁関係のある妹の花江の元に真っ先に捜索しに行っただけなのだろうと思われます。

蓮子にしてみれば、「自分を助けてくれるはずの妹」が「自分を裏切った」ようにしか思えず、花江にしてみれば、「罪を犯した姉のためにできること」は、「自首を促す」ことしかできず…。

この二人の考え方の違いが、北見姉妹の不運の始まりでした。

10年後の更なる不運とは

「妹に裏切られた」

と思い込んだまま、蓮子は蓮子で努力を重ね、警察のキャリア組に。

妹の花江は、誤解から姉とは会えなくなってしまったものの、いつか絶対に会えると信じて、幼い頃のお互いの夢を叶えるべく、姉の夢だった女優業と、自分の夢だったデザイナー業の仕事を用意することで、蓮子がいつ戻って来てもいいように、ふたつの仕事を必死にこなす毎日に。

しかし、「妹に裏切られた」という蓮子の思い込みが、北見姉妹に最大の不運を招きます。

思わぬ再会から…

執念の単独捜査から、麻薬の売人で本物の「赤髭のサンタクロース」の客だった、万代鈴江虹川幸雄まで突き当たった蓮子。

そこで、女優である万代の弟子になっていた妹の花江と再会します。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻62ページ)

まさか妹の花江が女優の万代の弟子になっているなんて、蓮子は夢にも思っていなかったのでしょう。

 

だって女優は、「北見蓮子」の幼い頃の夢

 

だったのですから。

10年前、「妹に裏切られた」と思い込んでいた蓮子にしてみれば、あろうことか自分の「夢」だった女優に妹がなっているなんて、絶対にあってはならない現実でもあったのです。

それなのに、妹は一層美しくなって、人気女優になっていて…。

花江は演技派女優として注目されていましたが(アニメ曰く)、デザイナーとの二重生活のためにテレビや雑誌に一切顔を出さなかったので、花江の名前は世間には広まっておらず、だからこそ仕事一筋の蓮子も万代と花江の繋がりには全く気付かなかったのでしょう。

それが、万代と虹川の罪を暴こうとした矢先に、最悪のタイミングで再会してしまったのです。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻63ページ)

花江の双子の姉だとバレる=10年前の事件の指名手配犯

という事実がバレるということです。

かつて自分の夢だった「女優」に花江がなっている、というだけでも激しい動揺と共に怒りも湧いただろうに、そこに万代と虹川がいたことで、警官だというのに脅迫までされることになってしまった蓮子。

妹に裏切られた=妹は自分の敵

だという思い込みが、

 

蓮子の夢だった女優業に花江が就く=花江の思いやり

 

だということに、全く気付けなかったのです。

もちろん花江はこれっぽっちも悪くないんですけど、蓮子にしてみれば、花江は自分を不幸にする元凶のように思えたのでしょう。

せめて、万代と虹川の罪を暴こうとする瞬間に花江と再会しなければ脅迫もされなかったでしょうし、いずれ違う形で再会したとして、最初は花江のことを誤解をしても、花江から事情を聞く時間があれば彼女の真意を汲み取れる可能性だって充分にありました。

しかし、脅迫されてしまったことで蓮子もそれどころではなくなり、むしろかつての自分の夢だった女優になっている花江に対して憎しみを募らせることとなり、二人で腹を割って話す機会が失われてしまったのです。

とにかく何もかも、

再会のタイミングが最悪に悪かったのが、姉妹の最大の不幸

でした。

★同じ東大出身「タロット山荘殺人事件」犯人は、実の妹と再会した瞬間から保護対象になりました。

【金田一少年の事件簿】「タロット山荘殺人事件」犯人、陰の脅迫者に秘められた最強ポテンシャル!

自分から調べることはできたのに…

そうやって花江に対し、一方的に恨みを募らせてしまった蓮子は、実の妹である花江に全ての罪を着せて亡き者にします。

その後、事件の加害者として花江の経歴を調べると、劇団の練習がない時に彼女がどこで何をしているか誰も知らなかったことが判明したと金田一少年に話します。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版8巻171ページ)

(もう遅いけど)花江がどこで何をしてたか今すぐ調べて蓮子!!

というツッコミはさておき、しかし、花江が亡くなり既に時遅しではありますが、どうしてこの時点で蓮子は花江の経歴を詳細に調べなかったのでしょうか?

蓮子が逮捕された後、金田一少年が真実を伝えたということは、花江が隠れてデザイナーの仕事をしていたのは、おそらく青森県警の俵田さんか、警視庁の剣持警部が調べてくれたのでしょう。

つまり、北海道警で執念の単独捜査で赤髭のサンタクロースを手にかけたのが万代と虹川ということまで突き止められた蓮子が、花江の経歴を調べられなかったはずがないのです。

犯人死亡の状態で、それ以上花江の経歴を調べる必要がないと判断したのか、それとも、花江に対し一方的に恨みを募らせていたために、「ロクでもない女だからね!」と頭から決めつけていたのか。

事件前では尚更、「花江は悪」と思い込み、最初から彼女を亡き者にする計画を立てていたので、わざわざ花江の隠れた経歴を調べようなんて思わなかったでしょうし…。

蓮子は、アニメでは逮捕後も顔を元に戻してはいませんが、原作の漫画では再度整形をして顔を元の「蓮子」に戻しています。

(さとうふみや/金成陽三郎、講談社「金田一少年の事件簿」単行本版9巻84ページ)

「きれい」だというのは自覚されているようですが…。

元の顔に戻した後に、蓮子を最期まで気遣っていた花江の真実を突き付けられるのは、なんとも皮肉な結末過ぎて、後味が悪い、悲しいお話でもありました。

★「飛騨からくり屋敷殺人事件」に登場する同い年の義兄弟、巽龍之介と巽征丸の出生について考察した記事はこちらから。

【金田一少年の事件簿】「飛騨からくり屋敷殺人事件」巽龍之介と巽征丸、義兄弟の出生の秘密に迫る! 征丸は本当に双子だったのか?

まとめ

「異人館ホテル殺人事件」犯人 赤髭のサンタクロースを破滅に追い込んだ原因について、考察してみました。

義理の親から酷く傷つけられ家出をし、結果犯罪まで犯してしまった蓮子。

それでも不幸な運命に打ち勝とうとしたその努力は、称賛に値すべき素晴らしいものでした。

が、双子の妹、花江との二度目の再会時のタイミングが悪すぎて、このことで生じた新たな妹への憎しみが北見姉妹に悲しいすれ違いを起こさせ、最悪の結果を招いてしまいました。

もちろん、花江を信じられなかった蓮子自身にも問題はありますが(事件に無関係の佐木くんにも手をかけましたし)、もう少し二人の再会が最適なタイミングであれば…とも思ってしまう結末でした。

★「赤髭のサンタクロース」さんとは反対に、天才型の犯人もいます。

【金田一少年の事件簿】「異人館村殺人事件」犯人と異人館当主たちの知られざる秘密!? 【金田一少年の事件簿】「秘宝島殺人事件」犯人のスーパーな無双っぷりが地味に凄い

★「異人館ホテル殺人事件」の登場人物、万代鈴江についての考察記事はこちら。

【金田一少年の事件簿】「異人館ホテル殺人事件」女優・万代鈴江は本当に優しい人物だったのか?

 

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赤髭のサンタクロースこと不破警視の声優さんは、「ゲットだぜ!」で有名な松本梨香さん。

同じサ〇シのはずなのに、この違いはなんなんでしょう…姉妹の回想シーンの蓮子の憤りが画面を通して伝わってきて、漫画でもアニメでも大人になると余計に北見姉妹に感情移入してしまい、蓮子視点でも、花江視点でも、とにかくその結末には涙なしでは見られません。

「金田一少年の事件簿」って、子どもの頃はなんとも思わなくても、大人になると泣けるお話が多くて驚きますね。

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「異人館ホテル殺人事件」は、原作では金田一少年シリーズ第7話です。

本編は泣けるお話でも、スピンオフギャグ漫画は爆笑できます。

 

 

6 Comments

kiyoppi¬

 あくまで個人的な感想ですが、蓮子が失踪してから最初に出会った男とは同棲ではなくむしろ監禁状態だったと思います。昼間っからヤク中で痩せこけた少女がその辺をうろついてたら確実に不審に思われるから、男が蓮子を外に出すわけがないと思います。
 そして蓮子が男を殺害した後は、なにせ北海道の冬の寒さで遺体の腐敗が進行せずに腐敗臭が部屋の外に漏れることがなくて、もし男が近所付き合いとかしてなければ遺体の発見は遅れたのではないでしょうか。
 なので、もし蓮子が男の部屋に自分の持ち物を残していなければ、警察は男の遺体を発見したときは蓮子が男の部屋にいたことすら知らなかった可能性があると思います。
 蓮子については捜索願いくらいは出されてただろうけど、警察は蓮子が花江を頼って身を寄せた時点では男が蓮子に殺害されたところまでは行き着いてなくて、目撃情報から蓮子を保護しに来たんだと思います(もし蓮子が男を殺害したのが判明していたら潜伏してる可能性を考慮して家を取り囲むはずだし)。
 ただ花江が蓮子の話を聞いた後の対応から蓮子の誤解を生んだのは間違いないでしょう(花江だって引き取られた家での立場があることに思いが至らなかった蓮子も大概だが、花江も最初にそれを話していれば蓮子も少しは冷静になったかもしれない。もっともあのときの花江に臨機応変な対応を求めるのは酷だっただろうが)。
 そして、蓮子が再び逃亡したときに花江は訪れた警察に事の次第を話して、そこで初めて警察は蓮子が男を殺害したことを知った可能性は高いと思います。花江にしてみればここで警察が蓮子を保護してくれなければ二度と蓮子に会えない予感がしたでしょう。
 それにしても、蓮子と花江は離ればなれに暮らして以来互いの交流はなくなっていたか激減していたのかもしれず(花江は蓮子が失踪していたことも知らなかった様子だった)、そのことが齟齬を生んで悲劇に繋がっていったのかと思うと何ともやりきれない気がします。

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アダすけ

kiyoppi¬さんこんにちは。
なるほど、確かに北海道の寒さでは遺体の発見が遅れることは普通に有り得ますね!
私はDNA鑑定もあるから…と考えたのですが、よくよく考えれば当時は日本もDNA鑑定捜査を導入したばかりで、現在のようにデータベース化もされていないのだから、男の部屋に蓮子の痕跡はあってもそこから蓮子に辿り着くまでは時間がかかりますものね。
なんにせよ、その後のやり取りで姉妹に誤解が生じてしまい、最後は悲しい結末になってしまったのは本当にやり切れないですね。

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Kiyoppi

返信ありがとうございました。
蓮子があそこまで逃亡し続けた理由は、引き取られていた家に再び戻されるのを恐れたのかもしれないと思います。
おそらく花江は、蓮子が引き取られていた家でどんな目に遭わされていたかについて知らなかったために蓮子に対して進んで警察に突き出すような対応になったのかもしれず、離れて暮らしているうちに交流がなくなっていったのでしょう(互いの生活については相手に心配をかけないように、嘘をついていたか黙っていたかのどちらかかもしれないが)。

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アダすけ

Kiyoppiさんこんにちは。
こちらこそコメントありがとうございます!
蓮子が引き取られた家は劣悪な環境だったのでしょうね。でなければ、高校生の少女が家出をしようなんて普通は考えません。
男を手にかけた後、引き取り先の親ではなく離れて暮らす実の妹の家に逃げたことを見ても、家庭環境が悪かったことが窺えます。
だからこそ、余計に花江の裏切り(ではないけど)が許せなかったのでしょう……本当にやるせないお話でした。

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スネーク

戸籍の乗っ取りは、普通に無理、もし不破鳴美が実家で親と暮らしてたらどうする?1人暮らしだとして、借金があってアパートを出ていかなきゃいけない状態だったらどうする?不破鳴美が40歳以上だったらどうする?大体、警察官採用試験でDNA鑑定されて、指名手配中の北見蓮子だって事が普通にバレるって、もしあそこに不破鳴美の遺書が無かったら本当に死んでたかもね。

返信する
アダすけ

スネークさんコメントありがとうございます。
戸籍の乗っ取りは現実的に考えたらもちろん難しいです。蓮子の場合、不破鳴美の遺書が残されていたことで、彼女に「身寄りがまるでないこと」「蓮子より年齢が一つ上なこと」、残されたバックに「アパートの鍵」と「現金」、「顔写真付きの学生証」もあったことが幸い?したのでしょう。
また、DNA鑑定は連載当時である1994年頃はまだ警察で実用化されたばかりで、現在ほど精度が高くありませんでした。そのことも、蓮子の戸籍乗っ取りが成功した原因だと考えられます。

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